クリスマス
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異能力から降ろしてもらうと
「でもそろそろクリスマスなんですね」
「そうだな」
「陽葵」
「パパ?」
「戻るぞ」
「はーい」
パパの手を必死につかむとゆっくりと歩いてくれる。執務室もあたしがいるからなのかパパには2つも部屋がある
執務室に入ると小さい机に紙とペンを置いてくれたパパ
「おえかき?」
「ちげーよ。クリスマスに欲しいもん書いておけ」
「さんたさんきてくれる?」
「いい子だもんな。来るだろ」
「わぁい」
紙に色々書くけど、
「パパ…」
「ん?」
「おえかきがいい」
「そういや、塗り絵が好きだったな」
今いる執務室は仕事部屋、もう1つは物置と化しているのだ
「ある?」
「探してみるか」
降りて行ってしまったパパを追いかけないで待って居ると直ぐに戻ってきたパパは
「これが最後だな」
最後に持ってきたのは、誕生日に探偵社の人から貰った塗り絵だ
「ったく。これを出す日が来るとはな。で?欲しいもんは」
そう紙に書かれたのは
“パパにおやすみをください”そう書かれているのだ
塗り絵を始めているあたしを見たパパは
「陽葵」
「なぁに?パパ」
「此れはプレゼントじゃねぇな。お願い事だろ?」
「うん」
「俺はなひなが欲しいものを書いていいって言ったんだぞ」
「わかんない…」
ある程度の欲しいものは大抵その日に買ってしまわれているのだ。
だからこそ、欲しいものが何か分からないのだ
「如何すっかなぁ」
なんて悩んでいると
「失礼します」
「どうした」
「広告をと首領から」
「広告?」
「はい。子供関連の広告です。陽葵ちゃんの欲しいものがあるだろうと」
「成程な。助かった」
そんなパパの部下が目にしてしまった。あたしのお願い事の紙
「随分と可愛いですね。お願い事」
「だよなぁ」
「では、これで失礼します」
「あぁ。助かった」
出て行ったパパの部下を見届けると
「これ見て決めていいぞ」
「なぁに?」
いろんなものが載っている紙をみて
「おえかきほしい」
「それは何時でも買ってやる」
広告をまじまじと見ているあたしに
「パパっ」
「ん?」
「これぇ!」
そう見せたのは一緒にお散歩が出来るおもちゃの人形
「そんなんでいいのか?」
「これがいい!」