ハロウィン
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日、昨日とは違う服を着て外を歩いていると
「おやおや。今日もまた随分と可愛らしい装いだねぇ。心陽」
「おさむくん!」
「今日は中也じゃないのだね」
「中也君は仕事で代わりに私が」
そう言ってくれたのは広津さんで
「そうかい。少しむくれているようだけれど」
「昨日少し中也君と喧嘩していたからでしょう」
「あぁ。そういうこと」
手を上にあげると、ひょいっと抱えてくれた治君
「たかーい」
「じゃあ、広津さん。心陽は私たちが預かるよ」
「お願いします。帰りは中也さんが迎えに行くとの事なので」
「そうかい」
「そうそう。首領からこれを預かってきております」
それは、白い街頭で然もケープ付きと来た。
「流石は森さんだねぇ。心陽にかける金額もけた違いだ」
そして、あたしは其れを着たがらず、アリスの服装のままいるわけで
「心陽。一寸だけ我慢できるかい?」
「ちょっとだけ?」
「そう。一寸だけ。歩いて行くから風が冷たいだろう?」
「うん」
「探偵社に着くまでこれを着ているといいよ。探偵社の中に入れば温かいからね」
「ほんとう?」
「あぁ。本当だとも」
下におろしてくれた治君は、その外套を着させてくれて
「おや。これは」
「まるで天使の様だね」
「てんし?」
「そうだとも。可愛いよ。森さんの娘とは思えないくらいに」
「じーじ!こはるかわい?」
「可愛いとも。太宰さんたちの言うことをしっかり聞いていたら中也君も早く帰って来るだろう」
「ちゅうやくん、きてくれる?」
「来るよ。アレなら確実にね。じゃあ広津さん。心陽は預かるね」
「いってきまーす!」
「お気をつけて」
再び抱っこをされたあたしは治君と同じ視線で歩いているのと一緒だ
「さてついたよ…と」
探偵社の中に入れられたあたしは
「おいこの唐変木!何が急にハロウィンだね!だ!」
大きな声にびっくりして治君を見ると
「あーぁ。国木田君が心陽を起こしちゃったじゃないか」
「何?」
「おしゃむ、くん」
「はいはい。私は此処にいるとも」
背中をポンポンとされると
「太宰さんの隠し子ですか?」
「そんな風に見られるのかい?私と心陽は」