子供
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「でも、パパもすきぃ!」
「そうか。遊んで来い」
「うん!」
中也の異能力を軽く借り、構成員の後ろに行くとドンっと体当たりをしている唯愛に驚きを隠せていない構成員たち
「まだ、異能力は発現していないのか」
「はい。異能力を譲渡されているわけでもなさそうなので発現するかどうかは、本人次第だと。太宰さんはそう言っていましたけれど」
「異能力が在った方がいいのか。無い方がいいのか。其れはある者と無い者の差だな」
「その様です。あたしはどちらでも構わないのですが。あの子があの子らしくいてくれればそれで」
「そうか」
構成員の方を向いた中也は
「訓練怠るなよ?唯愛でも使って遊んでろ」
そう言った中也の言葉に物凄い嫌な声が響いた
「子供…で訓練なんて出来るんっすか?」
「おー。出来る出来る」
「乃愛」
「んー?」
「行って来る。此処に居ろよ?終わり次第すぐに戻って来る」
「分かった」
ポートマフィアを抜けさせられた?あの日以降もこうしてあたしはポートマフィアの内部に入れてもらうことが出来ているのは中也がいて、乃愛がいて、こそだ
「少し散策でもしてきたらどうかね此処に来るのも久しぶりなのだろう」
「そうですね。そうします」
ぺこりと頭を下げて訓練場を出ると懐かしい顔ぶれが中庭に揃っていて
「あ…」
「どうかし…」
「なん…だ」
反応はやっぱり様々だねぇ
「久しぶりだね」
「だ…誰ですか!?一般の方が…」
「樋口。口を慎め!」
「ですが!」
「龍之介。大丈夫よ。まぁ、ポートマフィアを抜けさせられたあたしが此処に居たらそりゃ、違和感でしかないわよね。初めまして。塚本乃愛です」
「「ぶ…っ」」
「へ!?つ…塚本?」
噴出したのは立原と銀で
「旧姓を教えてどうするというのですか。貴方は」
「あら。あたしがアレと籍を入れた時に倒れたのは何処の誰よ」
「ぅ…」
「旧姓…?」
「ふふ。龍之介の様に驚かないでよ?“中原”乃愛です」
ピシリと固まった彼女
「え…?えぇ!?」
「ふふ…」
「な、中原さんって、間違いなければご、5大幹部の…」
「他にこのマフィアに中原など居らぬ」
「け、けこ…」
けこ?
「結婚されてたんですか!?」
「つい昨年ね。籍だけ入れただけだけど」
「マフィア内部で中原さんが結婚してたなんてしれたら大分荒れそう」
「どうかしらねぇ」
「え?」
「お、お待ちください!唯愛さん!」
「やだー!」
訓練場にいたはずの唯愛の声と中也の部下たちの声が中庭に響いて来ていて
「ありゃ」
「こりゃあ訓練場から出て来たな」
コクリと頷いた銀に
「はぁ…」
「?」
「あー!ママ!ここにいた!」
ドンと体当たりをしてきた娘の存在に後ろに倒れた金髪の子
「ありゃりゃ」
「あ、りゅーくん!みちぞーくん!」
「来てたのか!」
「うん!じーじにもあってきたの!」
「そうか。爺さん喜んだろ」
「かなぁ?」
「中也さんがいないのによく来ましたよね」
「此処に来る前に訓練場で会って来てる」
「成程。其れであんなスピードを出して任務に行っていたわけですか」
「へ?」
「バイクで行ってるんですよ。今日の任務」
マジか…
バイクで任務に行くほどだったんだ?
「あそんでー!」
「おうっ」
「ぎんちゃんと、りゅーくんもー!」
「
「ごめんね?」
「仕方あるまい」
あ、仕方ないで片づける所其処は龍之介の変わらない良いところなのかもしれない
ムクリと起きた金髪の女の子
「起きた?」
「す、すいませんっ変なところを見せちゃって」
「構わないよ」
「あれ?芥川先輩達は…」
唯愛を羅生門で抱えて遊んでくれている龍之介を見て
「え?あれ、芥川先輩…?」
「まぁ、そうなるわね。そうよ?一応言っておけば、羅生門で遊ばれている子はあたしと中也の娘だもの」
「へ?こ、こど…こど、子供までいたんですか!?」
「義理なのだけれどね。広津さんが連れてきた子でね。あたしと中也が育ててるの。正式に中也の配偶にも入って居るわ」
「そ、そうだったんですね」
「貴方の名前は?」
「ひ、樋口一葉です」
「樋口ちゃんね。あの子はこれからもこのポートマフィアでお世話になるかもしれないからその時はよろしくね」
「は…はいっ」