隠し子
お名前をどうぞ
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太宰さんに連れてきて貰った織田さんの御墓は綺麗に手が行き届いていて
「おや」
「やぁ、安吾」
「安吾さん」
「教授眼鏡」
眼鏡をクイとすると
「おや、もうお子さんが出来たのですね」
「あぁ。その報告だ。この木偶は知ってるがコイツの本当の両親はもういねぇ。俺と乃愛がこれから家族になる」
「そうでしたか。お嬢さん、お名前を教えて頂けますか」
「安吾さん。この子の苗字が分からないのです。あたし達にも」
「そうですか」
携帯を取り出すと何やら調べていて
「下の名前だけでも結構です」
「ゆあ」
「ゆあ?」
そう調べてくれた安吾さんは
「成程、抗争でなくされたのですね。ご両親は、異能力者リストには載っていないので、恐らく一般人だったのではないかと思われますが」
一般人…だったの?
「ですが、一般人を両親に持っていても異能を持って生まれてきている子供も仲にはいますから。暫くは様子を見て貰っておいた方がいいでしょう」
そっか
「乃愛さん。お幸せに。きっと貴方ならいい母親になれるはずですから」
「え?」
「生前。織田作は良く言っていたよ乃愛は面倒見がいいから
兄妹や家族が増えても確りと面倒を見てくれるってね。現に唯愛ちゃんの面倒を確りと見ているのが何よりの証拠だ
私も織田作に妹が嫁入りする報告をする日が来るなんて想像もしなかったのだよ」
「あたしもです」
手を合わせて、立ち上がると
「唯愛ちゃん。これから家族になるのだから乃愛をママと呼ぶと良い」
「ママ?」
「そう。ママ。君の家族に中也と乃愛がなるということは
君の親になるということなのだよ。お姉さんではいられないということだ。
だから、乃愛をママと呼んであげると良い」
キョトンとしていた唯愛が
「ママ…?」
ぎこちなく、そう言って来たのは
「わりぃな。コイツ母親の存在は知らねぇんだ」
「そう言えば抗争で…と」
「いや。唯愛生まれてすぐに、コイツの母親はポートマフィアで復職しているが子供の存在すら、言ってこなかった
そして、コイツの面倒は父親だけが見ていたようなものだ」
「「!!」」
「だから、疑問でしかないのだろう」
「そうかい」
「ママ?」
「乃愛なら、確りと母親も出来そうだね。織田作が育てていたあの孤児たちの面倒もよく見ていたと。言われてきているから
唯愛ちゃんは、安心して大丈夫だよ。パパはポートマフィアで幹部をしているんだから」
「ぱぱ!」
だっこ!そう言った唯愛#は中也に抱っこをせがんで軽く持ち上げられていた
「俺達が、お前の親になる。寂しい思いはさせねぇよ」
「うん!」
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