隠し子
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「乃愛」
「はい?」
「このトランクルームに入って貰えるかい?」
トランクルーム?
「分かりました」
トランクルームに横にさせられたあたしは太宰さんの運転する車で何処かに連れて行かれたトランクルームにいるせいか、今が何処で、何処に居るのかもいつまでここに居なくてはいけないのかもわからないのが現状だ。もう、分からないのならいっその事目を閉じて仕舞おう、そう思っていた矢先だった、ガチャリとトランクルームを開けられたのは
「乃愛」
「だ…ざい…さん?」
「わりぃな。あの木偶じゃねえ」
!?
その声に、言い方に身に覚えがある。なんてものじゃない。訊き馴染みすぎたあたしの好きな人の声だ
「な…んで…」
「わりぃな。太宰に嵌めて貰った。アイツが持ってると言ったセーフハウスは俺の所有してるセーフハウスだ」
「!?」
トランクルームから出されたと思ったらあたしを俵の様に担いだ中也
「中也。次からは穏便に済ませたまえ」
「あ?テメェに言われたかねーよ」
「
次、乃愛が探偵社に来たら容赦なく素敵帽子君から引き離す。とね」
「逃げられねぇようにしておく」
「そうしておきたまえ。だが、私1個人として乃愛」
「はい」
「何時でも探偵社に来るといい。蛞蝓に何かされそうになった時でも、されたときでも。私はいつでも乃愛なら歓迎するとも」
「そうはさせねぇ」
「私は中也には、言って居ないのだけれどね」
車に乗り込もうとした太宰さんに
「ありがとうございました」
「いいのだよ。久々に乃愛の顔が見られた事。嬉しかったのだよ。但し、次は笑顔の君を見せてくれ給え」
「はい」
中也のセーフハウスにあたしを一緒に入れると
「ここ…」
「あぁ。テメェの要望に叶えた家だ」
海の見える場所で、中也と一緒に過ごせたらいいな。
「テメェの言葉が耳に入らねえわけがねえ。あの時のあの言葉は、俺が叶えてやりてえ」
中からも、海の見える場所があってキッチンとリビングからは海が眺めることが出来る。然も、リビングからは庭にも出ることが出来ると来たものだ
「俺とお前が仕事から帰ってきて、この家で。この場所でって思ってた」
思ってた?何で過去形なんだろう?
「でも、やめだ」
「!?」
「テメエには、俺の嫁になってもらう。そんで、この家で、この場所で、乃愛出迎えて貰いてぇ。
何れは、俺と、乃愛の子供もって考えてる」
「!!」
そんな事、考えてたなんてあたし全然気づかなかった
「其れと弁解しとくがな。あのガキは俺だけじゃねぇ。他のポートマフィアの野郎どもにはパパっつってる。たまたま今日、俺の所に来てただけだ」
たまたま?
「つーか。俺や野郎だけじゃねぇ。姐さんだってあのガキの事は知ってる」
「!?」
紅葉様。そんな事一言も…
「姐さんが、俺に“早くしないと他の男にとられるぞ”そう言われたら、悠長に構えてなんてられねぇ。
だからこそ、あの木偶に芝居まで打って貰ってテメェを迎えに来た」
そうだったの?
「訊きてぇことは」
「じゃあ、あの女の子は、誰の子供?」
「良く女だって分かったな。あのガキが」
「乱歩さんが当ててくれたから」
「そうか」
一息ついた後
ゆあ
「あの子供の名前は唯愛広津のじいさんが拾って来たガキだ」
広津さんが?
「テメェに合わせればどう反応するか。其れが分かって居たから、テメェには会わせていなかったがな」
そうだったの?
「案の定だったな。何れ、自分の子供にも妬くんじゃねぇぞ」
「や…妬いてない…っ」
「どうだかな」