隠し子
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「喧嘩でもしたのだろう?あの蛞蝓と」
喧嘩で済めば何とも思わないのだけれど
「喧嘩…なのでしょうか」
「「どういう…」」
空いていた前の席に座った探偵社の2人
「中也の執務室に子供がいた」
「おや」
「然も、中也を見て普通にパパって言ってた」
「「!?」」
驚くのは当然だろう。
「太宰さんになら分かるでしょう?其れが何を意味するか」
「乃愛以外に、あの蛞蝓に女性がいるなんてことは考えにくいのだけれど」
「でも、現に中也がそう言われて、否定しなかったのはそう言う事でしょう?」
「そうだねぇ」
でも。そう続けて言って来た太宰さん
「あの蛞蝓が否定をしなくとも乃愛なら分かってくれると思っているのではないのかいかな」
「どういう…事?」
「其の儘なのだよ」
其の儘?
「乃愛なら何も言わずとも自分の隣にずっといたのだから分かってくれる。だから、そう言われたときも否定なんてしなかったのだろう」
「!?」
「だが、その子供と言うのは中原をパパと呼んでいたのだろう?」
「はい」
「小娘が一緒に居て他の女と一緒にいる時間などあるのか」
「中也には、単独での任務も多いですから。その時に出来ている可能性も有ります」
「そうなのか」
「はい。それは、太宰さんもよく知って居るでしょう?同じポートマフィアと言う場所に居たのですから」
「そうだねぇ」
「芥川とかなら、何かを知って居るんじゃないですか?」
「どう…かしらね。確かに知って居るかもしれないわ」
「なら…!」
「でも、彼が中也に口止めをされていればあたしが何を言っても口を割ることはない。其れが彼なりのポートマフィアとしての生きる理由でもあるから」
「そうか」
其れはきっと中也の部下なら誰でも同じだろう。あの子の母親がもし中也と同じ場所でお酒を飲んでいたら?その可能性だってなきにしろあらずだ
「君が蛞蝓と
「でしょう?其処での可能性も有りますから」
「そうかい」
「1人でいるということは向こうだって知って居るんだろ」
「さぁ。あたしに離れてみるのも手だとそう教えてくれているのは紅葉様ですけれど。アレは、紅葉様や首領に言われない限りは動かないと思いますけどね。ただし、紅葉様や首領。太宰さんが何も言っていなければ…の話です。」
「紅葉様?」
「以前、此方にいらしたと訊いていますが」
「敦君はあっているだろう?私と一緒に」
「太宰さんと?」
「診察室で拘束していた女性」
「あぁ…!」
「その方が紅葉様です」
成程。そう言ったのは前にいる2人で
「でもじゃあ、君はこれからどこに行くというのだい?」
「え?」
「中也の所に帰るつもりはないのだろう?」
「そう…ですね。当てもなくただぶらぶらしてますよ」
「だが、それでは中原に見つかるのではないのか」
見つかるでしょうね。子供が一緒に居なければ
「姐さんには私から連絡を入れよう。首領にも中也にも居場所をつかめさせないようにすると」
「え?」
「私に任せ給え」
太宰さんに?