子供?
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「君の言う野蛮な幹部とは恐らく蛞蝓の事だろう」
「な…蛞蝓?」
「おっと失敬。中也の事だね」
「そうだ。コイツの傍に居れば彼女は汚れてしまう!」
「残念だが。其れはあり得ないね。彼女は既に中也の恋人だ」
「何!?」
「其れが1つ目」
「!!」
「2つ目は。中也が探偵社にあの子を預けたのは私がいるからだ」
「何?」
「其の儘の意味だよ。君には分からないのかい?
傘下とはいえ同じポートマフィアにいると言うのに」
そう言った太宰に
「し、知るわけがないだろう!?」
「其れが2つ目。
私は中也の相棒だからだ」
「!!」
「俺がアイツを探偵社に預けたのはポートマフィアで預かっているよりも探偵社の方が安全だと考えたからだ」
「ど…どういう」
「テメェ見てぇな野郎。今のほたるに見せるわけがねぇ」
「!?」
「3つ目。探偵社も確かに危険かもしれないがポートマフィアにいるよりはよっぽど安全だとそう、判断しているのは中也と首領だ。
首領が黙認しているのは、中也が其れが妥当だと判断し、報告も上げているうえ、探偵社に居れば誰かしらの眼がちゃんとあるからだ」
「!?」
「誘拐なんて絶対にありえない。連れ去りなんてことはもっとあり得ない。
連れ去ろうもんには、秒で現場は差し押さえられる」
「何故そう言い切れる」
「我が探偵社には、ほたるも驚くほどの名探偵がいるからさ
そして、彼らの傍にいるのが何よりも安全だからだ」
「何?」
「其れにも気づかないうちはほたるの事をどうこう言えないのだよ君は」
「!!」
「今のほたるは私たちと出会った年だ。中也や私に最初に懐いたのは彼女の心のどこかにある安心感だからだろう」
「!?」
「分かるかい?君がいくら異能でほたるを小さくしたところで
この現状も、結果も変わることはないのだよ」
「ぐ…っ」
「ほたるは」
「与謝野先生と一緒にいるが、彼女はお昼寝をしているよ」
「そうかよ。夜に迎えに行く」
「起きていたらね」
「あぁ」
先に帰って行った中也を見送ると
「さて、ほたるに掛けた異能力を解除してもらおうか」
太宰の異能力――人間失格により無効化した後に気が付いた。此処で解除をすれば、ほたるが元の年齢に戻るのではないかと
「仕方がない」
蛞蝓と書かれたアドレスを引っ張り出すと珍しく電話に出た中也
「何だよ」
「中也。悪いのだけれどすぐに迎えに来てくれ給え」
「あ?んでだよ」
「私の異能を使えばどうなるか。分からない君ではないだろう。
彼女はすぐに元の姿に戻ってしまう」
「そう言う事かよ。寝てるんだったな」
「あぁ。待って居るよ」
電話を切ると直ぐに来た中也が既にほたるを抱えていた
「悪いねぇ中也」
「仕方がねぇだろ」
「んー…」
目を開けたほたるの顔面には
「ちゅうやくん?」
「あぁ。迎えに来たぞ」
「わぁい」
「「嬉しそうな顔しちゃって」」
「楽しかったか?」
「たのしかったよ!いろんなおさかなさんみてきたの!」
「そうか。良かったな」
「うん!」
「ほたる」
「んー?」
「此れはお土産だよ」
そう、ほたるに渡したのはイルカの縫いぐるみ
「かわいい…」
「そうだろう?」
「いいの?」
「勿論。僕たちも楽しかったですし。そのお礼だよ」
「ありがとう」
「いいえ」
ぎゅうっと縫いぐるみを抱きしめていると
「帰るぞ」
「うん」