子供?
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翌日
早朝にもかかわらず、治君が何かを用意していて
「おはよう…」
「あぁ。起きたのかい?おはようほたる」
そんなことを言っていると治君の手にはビニール袋があって
「これなぁに?」
「ほたるの着る洋服だよ」
「蛍の?」
「そうだとも」
マジマジと洋服を見るけど
「いつものでいい」
「ふふ。残念。いつもの服は中也がすでに持って帰って洗濯するって言っていたよ」
「ふぇ…っ」
「あぁ~~っ泣かないでおくれっ
この服はね。中也がほたるに着て欲しくて持ってきたのだよ」
「やだぁ!」
グズグズと泣いていると
「太宰さん?大丈夫ですか」
「駄目だね。これは」
泣いているあたしに
「ほたるちゃん」
「やだっ」
「えー。でもこれ可愛いよ。ほたるちゃんに似合うと思うんだけどなぁ」
「ぅ…く…っ」
「しかも見てみて。此れ水色だ。お魚さんたちが泳いでいる色とおんなじだよ」
「ほんと?」
「本当だよ。昨日の生き物図鑑にもこの色が映っていたじゃないか」
「うん…」
「これ着たらほたるちゃんがお魚さんたちと一緒の場所に居られるんだよ」
「じゃあ、きる」
「うん。着てごらん」
そう、着させられた洋服は水玉の水色のワンピースで
「ほら、やっぱり可愛い」
「かわいい?」
「かわいいよ。ねぇ、太宰さん」
「うん。可愛い。中也の所には返したくないねぇ」
外に出ると、皆が外で待ってくれていて
「あら。可愛いですわね」
「本当だ」
「蛍かわいい?」
「可愛いとも。誰よりも可愛いさ」
「やったぁ!」
水族館に入るとひとがいっぱいで治君の足にしがみついていると
「わぁっ」
「これで見えるだろう」
「おさかなさん、いっぱい!」
「だねぇ」
「おやおや」
「太宰。本当に
「はは」
「おやこ?」
「私がほたるのパパに見えるということだよ」
「そうなの?」
「ちょっと違うなぁ。私は兄妹の方がいいのだけれどね」
「きょうだい?」
「そうだよ。私がほたるのお兄ちゃんと言うことになるねぇ」
「おにいちゃん!」
==
その後いろいろと見てきて
「寝て仕舞ったようだねえ」
「楽しかったんでしょう。
私も中也も昔はそこまで手を回すことが出来なかった」
「今出来たんだから良いじゃないか」
「そうですね」
休憩スペースにほたるを寝かせた後
「少し離れますね」
「構わないよ。アタシが見ててやるさ」
「助かります」
席を離れた太宰はある程度離れた場所に来ると
「いい加減、出てきたらどうだい」
「ばれてたのか」
「当然だろう。ほたるにあの異能を掛けたのは君だね」
「ご名答。彼女は僕のすべてだ。あんな野蛮な幹部のいる場所ではなく僕の隣にいるべきなのだ」
「へぇ」
野蛮ねぇ。なんて思っていると
「当然。探偵社だとて同じことだ。君たちの傍とて危険だ」
「ブッ」
アハハと笑い出した太宰に
「何が可笑しい」
「先ずは君のミスがいくつかある」
「僕の…ミスだと!?」
「そうだ」
太宰の後ろから現れた中也に顔を青くした男は