子供?
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「早く終わらせてくる。少しの間だ。それくらい我慢できるだろ」
「する…」
頭に手を当てると
「太宰。暫く頼んだ」
「任せておきなよ。姐さんにも首領にも、会わせる趣味も見せる趣味もないからさ」
「其れならいいけどよ」
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1週間後
「寂しそうですわね」
「蛍ちゃん」
ビクッとしたあたしは、治君の近くに駆け寄ると
「あらら」
「ねぇ太宰」
「何ですか」
「本当にこの子あの素敵帽子君の彼女なの?」
「そうですよ。ポートマフィアの監視術はどのセキュリティよりも強い。そのセキュリティを潜り抜けられている」
「でも、その割に警戒心が強い気もするんだけれど」
「まぁ。私や蛞蝓と最初に会った時も物凄い警戒心を持っていましたから。私も中也も其れなりに慣れてはいますよ」
「ちゅうやくん、いつかえってくるの?」
「私にも分からないのだよ」
“分からない”そう言った治君の言葉に泣き出したあたし
「子供を泣かせるんじゃないよ。太宰」
あたしを引きはがそうとしても
「ヤダッ!」
「こりゃお手上げだねぇ」
「たまには敦君たちの所にでも行けばいいものを」
そう言われても首を横に振るのが分かって居るくせにそう言ってくる治君
「みんないや」
「あらら」
「ちゅうやくんがいいっ」
「何でそんなにあの蛞蝓がいいのか私にはさっぱりなのだけれど」
なんて言われていると奥から渋いおじさんの様な人が出てきて
「何を騒いでいるのだ」
その直後怖い眼で下を向いて来たおじさんが本当に怖くて、近くにいた治君じゃない、男の人の後ろに隠れると
「何だその子供は」
「ふぇ…っ」
「社長。彼女はあのポートマフィアの中原中也の恋人ですよ
但し、上が上なので預かっているだけです」
「アレも幼女主義か」
「敵の異能で小さくなっているだけですよ」
「そうか」
「お、おさむくん~だっこぉ~」
「はいはい」
両手を上げたあたしを軽々と抱え上げると
「太宰の娘でもいいんじゃないか」
「嫌ですよ。あの蛞蝓の彼女を奪うのは」
キョトンとしていると
「少しは太宰ではない奴にくっついたらどうなんだ」
「やだっ」
「女の人もいるのだけれど」
「いやっ」
はぁ。とため息をついた治君
「ただいま戻りまし…た…って太宰さん!?」
「どうかしたのかい?敦君」
「谷崎さん。アレ、見てください。太宰さんが、子供を抱えて」
「え?」
そうみて来た男の人2人
「可愛いですね。太宰さんの隠し子?」
「そんなわけないだろう」
「だが、太宰。お前とて、此れから俺と仕事だぞ」
「そうだったねぇ。蛍」
「?」
「すぐに戻って来るから。此処でお留守番できるね」
「ほたる、おるすばん?」
「そう。お留守番」
「いっしょがいい」
「う~ん。危険なのだよ。今から私たちが行く場所は危ないから、蛍には、此処で待って居て欲しいのだよ」
ブスーっとしていると
「中也にはいい子にしていると言って来たんだろう?」
「うん」
「なら、此処でお留守番が出来ない蛍では無いだろうに」
「がんばる…」
いい子だ。そう言ってあたしを降ろしてくれた治君は眼鏡の男の人と出て行ってしまった