ヤキモチ
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太宰さんに連れて来られた場所は何の変りもない普通の一軒家で
「ここは?」
「私の家だ。と言っても昨日ここに来たばかりでまだ何も揃っていないのだけれどね」
昨日来たばかり?
「全く」
「??」
「3日前姐さんに訊かれたそうだね。
「えぇ言いました。4年と言う歳月は其れだけ大きいということです
昼間の武装探偵社と夜のポートマフィア。そして今のあたしは確かに停戦協定を結んでいるとはいえ、今の太宰さんは敵対組織の人間です」
「ふぅん」
太宰さん?
「私だけがまだキミを好きだということになる」
!?
太宰さんがあたしを好き?そんなはずがない。だって女好きで女の人に見栄がなくて
さっきの様に自分好みの人が居れば、きっとあたしなんか飽きて他所に女を作るのが太宰さんだ
「その言葉を今のあたしに信用しろと?」
「当然、君は私を信用するということなのだよ」
はい!?
「でなければ、此処には連れては来ないしあんな連絡も探偵社から送ることはなかった」
其れはそうかもしれないけど…
「姐さんに雪がそんな事を言っているなんて思わなかったし、一緒に連れて行かなかったことを後悔したよ」
「後悔したんだ?太宰さんでも」
「したさ。4年前何で君を連れて出なかったんだろう。君がいないだけで世界が全てモノクロに見える。どれだけの美女に心中を申し入れても、結局は其れすらできないままだ」
其れは良かったのでは?なんて思っていると
「其れと探偵社と共同調査はないよ。森さんが雪にと思って私と会わせてくれようとしていたらしい」
!?
「なんでそんなメンドクサイことを」
「何で?決まって居るじゃないか。森さんが雪に私の名前を出したところで私が生きていると信じなかっただろう?だからあえて探偵社を利用して、私と接触させたんだ」
そうだったんだ
「それと“だった”とは聞き捨てならないのだけれど?」
「あぁ。だって生きているなんて思いもしませんでしたもん。死んでいる可能性だってあたわけで、生きているか分からない人間に今でも好きですとは言えないでしょう?」
「ふぅん。と言う事は今でも私が好きだということだね。もうポートマフィアには帰させないよ。いくら君が芥川君たち率いる遊撃隊の直属上司でもね」