ヤキモチ
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中也君と一緒に帰ろうとしたときだった
「やぁ久しいね雪」
「チッ生きてやがったのか」
「私がそう簡単に死ぬはずがないだろう」
そうだろうけど
「お久しぶりですね。太宰さん」
「君に迄そう言われるのは痛いのだけれどね」
「本当の事じゃないですか。あたしは中也君と帰ります。共同調査のご依頼の件ならば、そちら側にあたし個人の名刺を渡してあるのでご確認ください」
頭を下げて中也君と帰るとベッドになだれ込んだあたし
「本当に生きてるなんて思わなかった」
そんな中鳴ったあたしの携帯
「珍しい。こんな時間に」
そうみると探偵社と出ている
「もしもし」
「すまないね。私だ」
!?
「君と話がしたいだけなのだ。明後日の夕刻――」
そう言われて斬られた電話
「相変わらず勝手な人」
3日後
指定の場所に行くとまだ来ていない太宰さんを探すのも面倒なので椅子に座っていると
相も変わらず綺麗な女の人を口説いている長身の男を発見。女好きな所はポートマフィアにいた頃から変わらないと見える
「何あれ…」
あんな物を見せつけるために呼び出したのだろうか。
くだらない。そう思って帰ろうとしたのにだ
「あれ?雪さん?」
「今日って非番でしたっけ」
「非番じゃないわ。一寸ここにある男から呼び出されたのだけれど来ていないようだからすぐに別の仕事に向か…」
「向かわせるわけがないだろう?」
!!!
声の方へ振り向くと太宰さんが真後ろに立っていて
「貴方は探偵社の」
「樋口ちゃん。次の仕事少し遅れて」
「行かせるわけがないだろう?たかだか一介の構成員じゃあるまいし」
そう言った太宰さんの言葉に驚きを隠せていない樋口ちゃんに
「君は私がいた頃と変わって居なければ幹部補佐のままだ」
「えぇ。そうですよ。貴方が抜けてから2年。大いに変わりましたけれど」
「そんな事を話してよいのですか?」
「構わないわ」
「ですが」
「幹部補佐。その肩書は今も変わりは無いですがほぼ一介の構成員となんら変わりは無いですよ。幹部お2人ともちゃんとに報告書はまとめてくださいますし、貴方位でしょう。補佐の人間に報告書を書かせていたのは」
フフと笑った太宰さんはあの時と何も変わっていない。今のマフィアの誰よりもマフィアで今のポートマフィアを首領と共に再構築させた人材なだけはある
「行こう。この人に構っている暇はないもの。それに」
「「其れに?」」
太宰さんの方に振り向くと
「今ちょっと前に口説いて居ていた女性は如何したのですか?太宰さん好みの人だったのでしょう?だからあたしからは…」
太宰さんの外瘻を掴んで精一杯の
「これでもう、本当にさよならです」
唇を話してそう伝えると
「さよなら。そんな事この私がさせるわけがないだろう」
え?
グッとあたしの腕を掴んだと思ったら
「あぁ。あの帽子置き場と姐さんに伝えておいてくれないか。
「ちょ…っ」
「帽子置き場?」
「あぁ、君は其れを知らないのか」
「太宰さんお願いですから幹部の事をそう呼ぶのはやめていただきたいものですね」
「へ?そんな名前の幹部…」
「中也だよ。彼奴に雪の事を伝えておいてくれ」