クリスマス
お名前をどうぞ
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中也君の家に付くと
「ちゅうやくん!」
「あ?」
「あれなぁに?」
あたしの指さした方にあるのは、中也君の飲んでいるワインセラーで
「柚夢は呑めない大事なもんだな」
「ゆめがのめないのもある?」
「ある。だから柚夢にはこれを買ってきてある」
そう渡されたのは100%のぶどうジュース
「わぁい。ゆめの!」
中也君とのお泊りの2日目は、水族館に連れて行ってもらったのは
あたしの誕生日に行くはずだったお出かけが出来なかったときのお返しらしい
其の儘探偵社に返されると分かって居ても
「よぉ邪魔するぜ。探偵社」
「お帰りー」
そう言ってくれた乱歩君
「たたいまー。らんぽくん!きいてきいて」
水族館で買ってもらったばかりの縫いぐるみを持ったまま乱歩君の所に行くと
「おや。随分と可愛いのを持って居るじゃないか」
「ちゅうやくんとすいぞくかんにいってきたの!」
「おや。それはそれはよかったねぇ柚夢」
「うん!」
「太宰。しっかりとアイツは返したからな」
「あぁ」
「其れと、アイツのリュックサックに開けてねぇ飲みもん入ってるからな」
そう言って手を上げて帰ってしまった中也君
「柚夢」
「んー?」
「リュックサックを外そうか」
「なんでぇ?」
「飲み物が入っているらしいよ」
ペタンと乱歩君の足元に座るとめんどくさそうにしながらもリュックサックを外してくれた乱歩君
「また、随分と荷物が増えているな」
「おじしゃん。きあい(きらい)」
「おじさんではないと何度言えば分かる」
「国木田―。どうしたってお前はおじさんなんだよ。敦や賢治君。谷崎はお兄ちゃん。鏡花ちゃんやナオミはお姉ちゃん。
僕や与謝野さんだって柚夢からしたらおじさんやおばさんだよ。だけどさぁ。国木田はそうやって威圧的な態度だからこそ、おじさん止まりなんじゃないの?
僕や与謝野さんはそんな風に呼ばれたためしがない。当然社長だって」
「じーじ?」
「ほらね。」
「アレ(国木田)は?」
「おじしゃ!」
「そうだよー。当たりだ」
おい太宰。そう言ったおじさん事国木田さんはパパに当たって居て
「仕方がないだろう?どれだけ練習してもおじさんと呼んでしまうのだから」
「何!?」
「おじしゃん、パパいじめるからきあい(きらい)」
「残念だったねぇ」
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翌年のクリスマスで、たった1度だけおじさんを国木田さんと呼ぶのに成功させたのに、翌日にはおじさんに戻されるまで1年…
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