クリスマス
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パパのスマホの電話画面は中也君になって居て
「掛けてごらん」
「い…いの?」
「アイツが出なかったためしがないだろう」
電話を掛け始めたあたしは少しだけ泣き止んでいて
「おう」
「ちゅうやくん!」
「柚夢か」
「うん!ぷれぜんとありがとう」
「かまいやしねぇよ。サンタの衣装も入ってただろ」
「うん!」
ひょいっとパパに電話を取られると
「中也。今しがた盛大にこけて大泣きをしていたのだよ。柚夢は」
「マジかよ」
「嘘なんか言うはずがないだろう?」
「ま、クリスマスだしな。今日だけ特別に作りに行ってやるよ。柚夢の好きなもん変わってねぇだろ」
「恐らくね」
「んじゃ夜行く。其れとイチゴのケーキも買って行ってやるよ」
「喜ぶよ」
それだけ話すと電話を切った中也
「パパァ?」
「中也が美味しいもの作ってくれるらしいよ」
「ほんとう?」
「本当だとも。だからあまり泣いていると中也が心配してしまうよ」
「「過保護…」」
「ですわね」
パパの言葉にやっと泣き止んだあたしは
「柚夢」
「「らんぽくん?」
パパの腕の中で乱歩君の方を向くと
「あれを見てごらん」
そう言って見せて来たのはツリーの周りパパとあたしが昨日帰る時にはこんな物無かった
「これなぁに?」
「開けてからのお楽しみだよ」
「ここであけてもいい?」
「構わん。どうせ、此処で開けてはいけないと言ってもなくのがお前だろう」
そういう国木田君は眼鏡をクイと直していて
「パパ。おりて、あけてくる!」
「いいよ。だけど気を付けるのだよ」
「ぁぃ」
降ろしてもらったあたしはツリーの前で少し前に中也君と一緒にいた女の人に買ってもらった椅子に座りながら1個ずつ開けて行けば
「あ…」
最初に開けたのは小さい縫いぐるみ
2つ目は本。3つ4つと開けていくのは全部あたしが欲しいと言っていたものだ
最後に開けたのは
「ワンちゃん!」
「「え?」」
「パパ!ワンちゃん!」
「そうだねぇ。ワンちゃんだ」
犬の縫いぐるみ。しかも電池を入れれば動くという仕組みの縫いぐるみだ
「ありがとーございます!」
「「どういたしまして」」