クリスマス
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「太宰は何を買ってやるんだい」
「前から欲しがっていたものを買ってやろうかと」
「「前から欲しがっていたもの?」」
あたしの頭をポンポンとしているパパは
「えぇ。少し前から欲しがっている者がありましてね。何処にも置いてなかったのですが、特殊ルートで買い付けに成功しまして。其れをクリスマスプレゼントにと」
「そうかい」
クリスマス当日
昨日の夜からソワソワしているあたしに
「柚夢」
「パパァ?」
「帽子置き場が今日来てくれるらしいよ」
「!!ちゅうやくん、きてくれるの!?」
「あぁ。ちゃんとお礼を言っておこうね」
「うん!」
デカい狗の縫いぐるみにすっぽりと埋もれているあたしにそう言ったパパ
「クリスマスプレゼントあるかなぁ?」
「どうだろうね。でもちゃんとに言い子にしていたのだからあるのではないかい?」
「いいこ?」
「そうだよ」
サンタさんの衣装に着替えて探偵社に行くと
「おや」
「随分と可愛いサンタさんが到着したようだねぇ」
「おはようございます!」
「あぁ。おはよう」
「社長にも見せておいで」
「いってくるー!」
社長室迄ついたのはいいけれど、開けることが出来ないので立ち尽くしてしまうのが現状だ
「パパー!」
「はいはい」
パパが来てやっと開けて貰えるドア
「じーじ、おはようございますっ」
「あぁ。しかし随分と可愛いが寒そうだな」
「どうしてもこれを着て行くと聞かなくて」
「そうだったのか」
妙に乱歩たちがソワソワしていたが
「そうなの?」
「あぁ」
パタパタと走っていくあたしを見た2人は
「随分とお転婆な娘になったものだ」
「ここと中也の前でだけですよ」
「そうだったのか」
「はい」
そんな中ドッテーンと大きな音を出して転んだ音がしたので通路を見ると盛大に転んだらしい柚夢の姿があって
「ゔ…ゔあ゙あ゙あああ」
「お転婆だなぁ」
「ぱ゙ぱ゙あ」
与謝野産に抱きかかえられて起き上がっても動くこともせず、ただ突っ立っている状態の柚夢に
「随分と派手に転んだねぇ」
後ろから抱きかかえると
「ったいのぉーー!」
「はいはい。慌てて社長の部屋から出ていくからだろう?」
「ゔぅ~~~」
「柚夢ー」
「ゔ…」
「泣いてばっかいると、僕たちからの大事なものあげられなくなるけどいいんだ?」
「やだぁ!!」
意地悪な乱歩さんの言葉を転んだ衝撃で真に受けて余計に大泣きした柚夢は
「じゃあ、ほら」