クリスマス
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翌日目を開けたあたしの真横にはデカい袋があって
「パパー」
「ん…」
まだ寝ているパパを起こそうとしても起きないのがパパなのだ
「むぅっ」
ドカッと上から乗っても起きる気配のないパパの隣に行くと、布団が暖かくて
「おやおや。また寝てしまったか」
最初から起きていた太宰にとって、もうひと眠りできる時間はこうして寝たふりをしてでも寝かせてくるのだ
其の儘起こされるまで寝ていたあたしに
「そろそろ起き給え」
「ん゙ーーっ」
目を擦りながら起きたあたしに
「おはよう」
「おはよ…」
其れでも1度起きた時に見つけたデカい袋の傍に一目散に向かったあたしに
「これなぁに?パパ」
「一寸早めのサンタさんからのプレゼントだそうだよ」
「サンタさん?」
「うん。開けてごらん」
頑張って開けた中身はあたしが中也君に欲しいと言っていたものだ。
然も、言っていないものまでたくさん入っていて
「パパ!たくさん!」
「おー凄いねぇ」
可愛い洋服も一緒に入っていたのだ
「これきていくー」
「はいはい。タグを切ってしまうから待ってくれ給え」
タグを切って貰って着替えも済ませて髪の毛は溶かすだけなのは探偵社に行けばナオミちゃんにいじって貰えるのだ
「おや可愛いねぇ」
「かあいい?」
「可愛いとも」
外套を羽織って、パパと一緒に外に出ると火が出ているとはいえ寒い11月
「うずまきで温かいものを頼もうねぇ」
「うん!ゆめあったかいココアのむの!」
「そうだねぇ」
歩いて行くこと数十分。カランカランとドアを開けると鳴り響くベルの音
「おはようございます」
「ああ。今日も可愛い洋服を着て来たのね」
「うん!はやいサンタさんからもらったの!」
「そうですか。其れはようございます」
テーブル席に座ると
サンドイッチと珈琲とココアを頼んでくれたパパ
「然し、あの太宰さんが全てのツケを支払われるとは思いませんでしたけど」
「娘の前でツケは出来ないでしょう」
「そうですね」
口いっぱいにサンドイッチをほおばっていると
「おいひー」
「ちゃんとに飲み込んでから話すべきだよ柚夢」
何時の間にか同じ喫茶店に入ってきてあたしの前に座っていた乱歩君
「あい」
飲み込んでから返事をする相手は、前に座って居て
「しっかし、よくもまぁこんな早くから来るもんだねぇ」
「あるいてきたの!」
「おやおや」
「でもまぁ、素敵帽子君からはいいものを貰ったようだね」
「しゅ?」
「中也の事だよ。柚夢に早いクリスマスプレゼントをくれたのは中也だからね」
「ちゅうやくん!?」