クリスマス
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「乗って行けよ」
助手席のドアを開けた中也の想いを無碍には出来ない太宰はシブシブ車に乗り込んだ
「然し、テメェが父親をやってるとはな」
「仕方がないだろう?茉由が残したたった1人の私の娘なのだから」
「夫婦そろってポートマフィアにいたって言うのにな」
柚夢の母親の存在を知って居るのは、ポートマフィアの人間のみ。つまりは首領である森鴎外も知って居る事だ
「再婚は考えねぇのかよ」
「考えたことも無いねぇ。まだ2歳の娘の世話で手いっぱいなのだよ」
「だろうな」
ある場所で止まった車の目の前の表札には太宰と書かれている
家の中に入ると、直ぐに柚夢を横にする
「今日柚夢と会ったそうじゃないか」
「あぁ会った。敦も女医もいたからな。そうそう長居はしなかったが」
「いまなら平気じゃないかい?明日の朝まで柚夢と居ても何も言われる事はない」
「だろうな。此処はテメェがポートマフィア時代に買った家だしな」
「フフ。茉由の希望に添った家なんて中々あるわけじゃない」
「そうかよ」
あ、そうだった。そう言った中也は1度車に戻るなりデカい荷物を持って中に入ってきたのだ
「コレ何」
「柚夢にクリスマスプレゼントだ」
「は!?」
「いや何。お願いされたんだよ。当日まで俺任務でいねぇし。かといって執務室に老いて置けばどうなるか分からねぇテメェじゃねぇだろうが」
「まぁ、そうなのだけれど…いつの間に頼んでたの」
「ついこの間だ。此奴が俺の所に泊まりに来た時」
「あー」
そんな事もあったか。なんて考えていると
「そん時に言われたんだよ」
「へぇ」
「探偵社には言わなかったのかよ?コイツ」
「言わなかったみたいでね。ツリーが欲しいと言ったのは確か見たいで」
「そのツリーは」
「探偵社に飾ってあるよ。其処から動かなくてね」
「成程な」
プレゼントを寝ている本人の横に置いた中也は
「じゃあな。俺は帰る」
「泣かれそうだなあ」
「何時だって泣かされんのは俺達だろうが」
「そうだね。その通りだ」