クリスマス
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横浜の街中はまだ11月も半ばだと言うのにクリスマスカラー一式で探偵社からも程遠くない場所に着くとデカいクリスマスツリーが飾られていて、その先にも小さいが飾られているお店がちらほらとある
あるお店でクリスマスツリーを買ってから出て、装飾品をと別のお店に入った時だった
「あれぇ?ちゅうやくんだ!」
でもパパがいるって言ってたのに…なんて思っていると
「よぉ柚夢。元気そうだな」
「げんきだよ?」
「今日は1人なのか?」
「ううん。あつしくんとあきちゃんといっしょ」
「そうか。クリスマス、楽しみにしておけ」
「??」
頭にポンと手を当てると出て行った中也君はいつでもかっこいいと思っている
「あつしくーん!」
「あ、いたいた。装飾品買って来たから帰って探偵社に飾ろうか」
「うん!ゆめかざりつけしたい!」
「帰ってからしようね」
そう言ってくれた敦君は与謝野先生とも合流して探偵社に帰って来ると
「お帰り~」
「パパ!」
「うん柚夢のパパだねぇ。国木ぃ~田君に泣かされたと聞いたけれど平気かい?」
「うん!あつしくんとあきちゃんせんせいといっしょにおでかけしてきたの!」
「へぇ。其れは何より。でも
「ちゅうやくんにもあった!」
ケロッとそう言ったあたしに探偵社の中では衝撃が走って居て
「そうかい」
「柚夢ちゃん。そろそろ飾りつけしようか」
「うん!」
敦君の所に行くと、真っ白な少し大きめのクリスマスツリーを出してくれて
「おや。随分といいものを買ってもらったねぇ」
「じーじがかってくれた!」
「社長に後でお礼を言っておかないといけないね」
「パパもいっしょにするのー」
「はいはい」
一緒に飾り付けをした後、1番上に乗せるお星さまをパパに抱えて貰いながら乗せると
敦君が電気を入れてくれて、それがキラキラしていて、町中にあるのと同じようだった
「あれから動きませんね。柚夢ちゃん」
「まぁ、我が家にクリスマスツリーなんて飾っていないからねぇ」
「そうなんですか?」
「うん」
パパはあたしが小さい頃に今の家に引っ越したと訊いている。ママは?と訊いても、もういないとしか言ってくれないので諦めてもいるのだ
「だってねぇ。あの子が家で走り回っているのにツリーなんてあったらいつか転んでしまいそうな気がしないかい?」
「あー。確かに」
「だから買わないのだよ」
パパはあたしが来るまでは自殺
「でもあそこまで動かないのも珍しいですよね」
「そうだねぇ。まぁ、あれで大人しいのなら一寸だけこの間の仕事を片付けてしまおうかな」
そんな中
「太宰ー」
「なんです?乱歩さん」