出会い
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太宰さんに抱えられたまま連れて来られたのは凄く高そうなお店だ
「すまない。遅くなった」
「いや。それほど待ってはいない。例の異能力者は」
「長官。太宰君の腕にいる子供でしょう」
「成程。君に懐いているのか」
「此れでは、異能特務課で預かるのは不可能でしょう」
「然し、こう見ていると」
「年の離れている兄妹か、親子にしか見えないのも不思議な話ですね」
「??」
「私の娘と言うことにする」
そう言ったのは社長さんで
「本気で言っているのですか」
「本気だ。何処かの幼女主義者とは違うのでな
探偵社で、可愛がられてもらった方がよほど安全だ」
「其れもそうだが」
社長さんたちが座ると、待って居たかのように並べられてきた食事
「これなぁに?」
「「!!」」
ダザイさんと眼鏡の男の人が驚いたのは当然
社長さんと、向かい合わせに座っている同じ服装の男の人も驚いていて
「一体どこにいたというのですか。彼女は」
「擂鉢街を出たところでね」
「また、何でそんな所に」
「さぁ?だけれど、あそこにいるということは、彼女は捨てられている可能性がある
我々としては見つけられて良かったけれどね」
「ですね」
クイクイと太宰さんの服を掴むと
「何だい?」
「コレ、食べられるの?」
「食べられるとも。食べてごらん」
いただきます。そう言うとフォークを使って食べ始めたあたしを
マジマジとみている大人4人
「年齢以上に幼く見える所も」
「所作も教えて行かなくてはいけないのか」
ほぼ完食すると
太宰さんに口を拭かれたあたし
「食べ方は子供だね。可愛いよ」
あまり言われなれない言葉に顔を赤くしたあたしに
「お嬢ちゃん。甘いものは好きかね」
そう言われても、恥ずかしくて太宰さんに引っ付くと
直ぐに座り直されたあたし
「彼女はまだ言われなれない言葉に戸惑いがあるようですね。では。勝手に」
何かを頼んだと思ったら、すぐに出て来た白い塊
「これは?」
「アイスクリームという物です。どうぞ」
ほんの少し食べただけなのに
「つめたいっ」
「そういう物なのだよ」
ゆっくり食べ終わったころには、大人4人も食べ終わって居て
「福沢殿」
「何だ」
「此れから彼女はどうなる」
「どうもこうもない。彼女は探偵社員だ。今はまだ幼いが、私の庇護下に入るというのは、私の異能もかかって来るだろう」
「そうか」
太宰さんと手を繋いで社長さんと一緒に探偵社に帰って来ると
「もう、帰ってきたの?随分と早くない?」
「確かに。予定よりも早い気はしますが。太宰彼女の住む場所は」
「私の娘と言うことにしてあるが故、私の家で面倒を見る」
「「!?」」
其れは、乱歩さんとも一緒に住むと言う事。
探偵社の1部を除いては其れを知って居る。
「いいの?太宰とじゃなくて」
「構わん。アイツはどうせいつものごとく何処かに行ってしまうだろまだ、乱歩の眼が行き届いていた方がいい」
「ふーん」
まぁいいけど。なんて言っているのに、言葉にとげがあるのはどうして?
「梓紗、じゃま?」
「「!?」」
シュンとしたあたしに
「邪魔なわけないだろう?
其れと、梓紗はこれからあたしに付き合ってもらうから」
そう言ったあきちゃんの言葉に顔を青くしている探偵社員
「太宰。あんたがついてきな」
「私ですか」
「当然だろう?梓紗の必要なものを飼いに行くんだから」