おつかい
お名前をどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
内務省についたあたしは、大きいビルの前の男の人に止められていて
「何処から来たんだ。このお嬢ちゃんは」
「しゃちょーからたのまれたおつかいがあるのぉ!!」
「社長?おつかい?」
疑問に思っていると奥から来た丸渕メガネの男の人
「おや。柚夢チャンじゃないですか。こんな所にどうかしたのですか」
「しゃちょーにおつかいたのまれたの…」
「おつかいですか」
「うん」
封筒を見せると
「あぁそう言う事でしたか。では中に行きましょう」
そう言って中にやっと入れて貰えたあたしは、安吾君に抱っこをされていて
「しかし、もうおつかいが出来る年になったのですね」
「うん!」
「これは種田長官も夏目先生も驚くでしょう」
「なつめせんせい?」
「えぇ。そうですよ。貴方のお父さんも知って居る人ですからね」
「そうなんだ!」
ドアをノックした安吾君はあたしを降ろしてくれて
「種田長官。探偵社からお届け物が来ていますよ」
入って良い。そう言ってくれた長官の言葉の後にドアを開けてくれた安吾君
「おや。これは可愛いお届け人が来たものだ」
「ゆめがんばったよ!」
「そうかそうか」
社長から渡された書類を渡すと中身を確認して1部をファイルにしまうと
「此れは、ポートマフィア用にも入っているようだから、確りと頼んだよ」
「はいっ」
その後、安吾君に外まで送り届けて貰うと
「ポートマフィアは危険なので私が届けに行っても」
「じーじにたのまれたの。ゆめがいくの」
「そうでしたね。ではこれを持って行って来てください」
そう渡されたのはまた別のファイルで
「いいですか?これを渡してくだされば確りと分かって貰えますからね」
「はーい」
そんな中、ポートマフィアについたものの黒服の男の人達に止められたところから
パパに付けられていた発信器と言う名の防犯ブザーが発動しけたたましい音が鳴り響いていて
「なんだぁ?こんな入り口で…」
「そうじゃのぉ」
「然も、こんな子供に大の大人が2人がかりとは」
「な…中原幹部!」
「尾崎幹部!」
「広津さんまで!」
「で?そのガキが…」
そう言ったおじさんの顔が一瞬で曇った
「太宰か」
「太宰君ですか」
「然し、
びくっとしたあたしに
「何を持ってこんな所に来てやがる。ガキ」
「やだなぁ。人の娘にそんな野蛮な言葉を使わないでくれ給え。中也」
「「娘!?」」
「パパ!」
声の方を向くとパパが来てくれていて
「森さんにしか話が言っていなかったようだねぇ。柚夢が手に持っているのは探偵社からの書類だよ」
「そうかえ」
渡していいのか悩んでいると
「柚夢」
「パ、パぁ」
「はいはい。もう大丈夫だよ」
パパに抱きかかえられたあたしは
「おい」
「なんだい?」
「何時の間にガキなんて作ってやがった」
「20歳の時だよ」
「中也さん。紅葉さん。首領に確認が取れました。確かに探偵社からお客人が来ると」
「そうか。其れがこのガキだったって訳か」
「パパといっしょにいく」
「其れが正解だね」
「あぁ!?」
中に入って行くと
「仕方ねぇな」
そう言ったオレンジ色の髪をしたお兄ちゃんが連れて行ってくれるということになり
「太宰。手前は此処で待って居やがれ」
「何故だい?娘は私と行くことを所望中だろう」
「おじさん、こわいからきらい」
「ぶ…っ」
と盛大に笑いだしたパパを見ていると
「柚夢。流石は私の娘だね」
「てめ…っ」
「だけれど、国木田君もおじさんと呼んでいるのだからどちらかを名前で呼ばなければいけないよ」
「なんでぇ?」
「2人が一緒にいたとしよう。おじさんと呼んでご覧?どちらも反応してしまうだろう?」
「そっか!」
「太宰…。俺をおじさん呼ばわりさせるのに納得させるんじゃねぇ」
「柚夢からしたら充分おじさんだよ。中也も」
「ちゅうや?」
「俺の名前だ。おじさん。なんて呼ぶんじゃねぇぞ!」
「やだ」
「おい」
「これ。さっさと鴎外殿の所へ連れて行かぬか」
そう言った女の人は
「お主ら2人とも行けばよかろう」
「パパもいけるの!?」
「しかたねぇな」