家出
お名前をどうぞ
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数か月後
治君とあたしは、小さな子供を抱えて探偵社に帰ってきていた
「ただいま戻りました」
「お帰り」
「お帰りなさい。あら。お兄ちゃんに似ているわね」
「ですよね」
あたしが抱えている子供は女の子。そして治君が抱えている子供も女の子
「え?双子?」
「はい。双子です」
産まれるまであたしも双子だなんて気づかなかった。
「社長ーー」
「どうした」
「和泉ってば、子供が双子だったの黙ってたんだけど」
「何?」
「違いますよ。人聞きの悪い。あたしも知らなかったんですもの。1人だと思っていましたよ」
「へぇ」
「まぁ、お前と子供たちが健康なら其れで善い」
彩夢は、あたしと治君の間から乱歩さんの膝上に乗っかりに行ってしまった
最近のお気に入りらしく乱歩さんの上に乗っかっていると聞かされていた
「あやめねー。おねーちゃん?になったんだよ!」
「いやいや。十分末っ子だよ。彩夢はまだ」
「?」
「乱歩さんと朱里の娘でも通ってしまいそうだねぇ」
「な!?」
「そんなわけないじゃないか」
そう言った乱歩さんの言葉に寂しそうな顔をしていた朱里さん
「そう言えば名前は?」
「此れから社長の所に」
「訊きに行くんだ?」
「はい。彩夢もつけて貰ったと訊いてなら、この子たちも社長にと思って」
「其れがいいね」
社長室に入ると、子供たちの命名の欄に
次女・楓(かえで)
三女・日葵(ひまり)
と書かれていた
「ありがとうございます。社長」
「うむ。何かあれば頼って来い」
「はい」
太宰家と探偵社は今日も、今日とて子供たちの声で賑やかです
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