8話
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翌日
「おはよう」
そう言ってくれたお兄ちゃんたちはまだ居て
「おはよう」
「茉白」
「乱歩さん?」
「僕たち今日中には横浜に帰るけど“気を付ける”んだよ?」
気を付ける?
「何に気を付ければ」
「最初から言っておく。
??
あたしが疑問に思っていると
「乱歩さんの言うことが外れたことはない。けど、どういう意味かまだ理解していないようだね」
「今一分からないのだけれど」
「海外から7人誰か来る。そいつらの組織が茉白を狙ってくる。そういう事だよ」
「成程。乱歩さんの言葉信じますね」
「あぁ」
お弁当(オムライス)を作って余ったご飯で皆にも食べてもらう
4人で家を出ると駅まで一緒に歩いて行くのは、学校に行く途中に駅があるからだ
「茉白」
「お兄ちゃん?」
「大丈夫だ。昨日みたく寂しくなったり、何かで怖くなったりすれば直ぐに横浜に帰ってくればいい。探偵社は茉白の今の居場所だ。誰にも奪わせないよ」
「うんっ行って来ます!」
「気を付けてくださいね」
「ありがとう。敦君」
「え?」
皆に背中を向けて歩き出すと少し離れた場所で、見慣れた3人が歩いていて
「おはようございます」
「おう」
「おはよう。茉白ちゃん」
「何か良い事でも合ったのか?」
「無いですけど、どうかしました?」
「いや。なんか嬉しそうだなって」
嬉しそう…か
「まぁ色々と。と言うか、“ワイルドだな”って聞こえたけれど」
「あぁ。俺の父さんが帰って来るんだ」
「一緒に生活しているもんじゃないの?」
「いや。世界中飛び回って交通整備をしてるんだって言ってたけど」
世界中ねー
「ね?怪しいでしょ?」
「普通は無いですね」
「ほらっ大体5年間1度も帰ってこないなんてありえないよ」
「其れはまた」
普通がどうかは分からないけれどポートマフィアにいたころも探偵社に所属している今も家族連れの親子を見ると辛くなることがある
「あんな父親今更帰って来られても…」
「ツナ」
「10代目…」
「でもさ、今更でも帰って来てくれる“親”が居るっていい事だとあたしは思いますけどね」
「え?」
「言ったでしょう?あたしの家族は兄しかいないと。たった2兄妹の2人家族のあたしに比べたら全然」
「あ」
「そういや、そんなこと言ってたな」