7話
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疑問に思っている京子ちゃん達を他所にあたしはお兄ちゃんの所に行くと直ぐに抱き着いて
「やめろ!」
そう言った刑事さんと発砲した音が重なって余計にお兄ちゃんに抱き着いた腕の力が強くなったのが言うまでもない
「ぐっ」
ズサァと地面に転がる音がしたもののその様子を見ることが出来なくて
「あっ」
「離せ!僕は関係ない!」
「逃げても無駄だよ。犯行時刻は一昨日の早朝。場所はここから上流の横浜の造船場跡地」
「何故、それを」
「其処に行けばあるはずだ。君と被害者の足跡。其れに消しきれなかった血痕も」
消しきれなかった血痕…其れを言われると余計にお兄ちゃんに抱き着いている腕に力が入ってしまい
「どうして…バレるはずないのに…」
「続きは職場で訊こう」
カチャリと出された手錠の音が聞こえてきて
「お前にとっては最後の職場になるかもしれんが…」
手錠を掛けられた音がして
「「茉白」」
「顔を上げて出してごらん」
あたしの真横で声がすると思えば顔を声のする方に向けると一切の傷もない乱歩さんが其処にはいて
「4年前の事がフラッシュバックしたようだね」
「やだっ」
誰もいなくなって欲しくない
「大丈夫だよ。此処にちゃんと僕は居るし、太宰もちゃんと居るじゃないか」
「でも…」
「茉白。ちゃんと僕を見てごらん」
乱歩さんにそう言われれば見るしかなくて横を向くと
「僕は怪我もしてないだろう?其れは太宰がちゃんとわかって敦君で杉本君を抑えつけたからだ。何もなってないし茉白も安心していいよ」
「うん…」
頭をポンとされれば安心したのか、力が抜けてしまったようで
「相変わらずだねぇ。もう一寸だよ」
「え?」
「僕はこれから警察署に行かなくちゃいけないんだけど茉白は怖かったら、先に寮に帰って居るのも手だよ。その代わり、僕たちは其の儘茉白の所に行かないで横浜に帰るから」
「行く」
「もう少し頑張って。嫌だろうけどパトカーに乗ってもらうから。太宰と一緒においで」
「うん」