7話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「莫迦言え!大体こんな都合よく犯人が居るなど…」
「犯人だからこそ捜査現場に居たがる其れに言わなかったけぇ?何処に証拠があるかも分かるって」
「そう言えば」
「そんな事を言っていたな」
「言っていたでしょう犯人が誰で、どうやって殺したか。何処に証拠があるのか。乱歩さんには既に分かってたことなんだよ」
「マジかよ」
「すげぇなアイツ」
「拳銃貸して」
「バ…莫迦言わないでください。一般人に官給の拳銃を渡したら減俸じゃ済みませんよ」
「何を言いだすかと思えば探偵って奴は口先だけの阿呆なのか?」
ピクリとしたあたしに
「茉白ちゃん?」
「どうしたんだよ?」
「乱歩さんに阿呆なんて言うなんて…っ」
「茉白。大丈夫だよ」
「でも…っ」
「僕が1度でも推理を外したことは」
「ない」
「でしょ。だから安心して構わない」
「そしてその殺気を消そうか」
「お兄ちゃん…」
「乱歩さんは嘘は言わないだろう?」
「うん」
「その銃を調べて何も出て来なければ確かに僕は口先だけの阿呆って事になる」
「ふんっ貴様の舌先三寸はもう沢山だ。杉本!見せてやれ」
「ですが…」
「此処まで吠えたんだ。納得すれば大人しく帰るだろ。これ以上時間を無駄にするわけにはいかん。此奴に銃を見せてやれ」
そう言った刑事さんに下を向いてしまった杉本さん
「おいどうした杉本」
「いくら横浜やこの街でも素人が銃弾を補充するのは容易じゃない。官給品の銃であればなおさらだ」
「何を黙ってる杉本!」
「彼は今懸命に考えている最中だよ。使ってしまった3発分の銃弾について、どう言い訳をするかをね」
「はっ!」
「流石は乱歩さん。其処まで見抜いていたんですね」
「杉本!お前が犯人のはずがない!早く銃を見せろ!」
杉本さんが震えながら拳銃を取り出す音がしていたけれど
「そうだ杉本」
カチャリと銃を撃つ鵜準備も出来ていて
「「まずい…」」
そう言ったあたしとお兄ちゃん
「杉本!」
杉本さんが銃を向けた先には乱歩さんがいて
「!?」
「やめ…」
「敦君、行け!」
そう言ったお兄ちゃんが敦君の背中を押していて
「茉白ちゃん?」
自分の体が震えて行くのがよく分かる。もう、あれから4年もたつと言うのに未だに、殺意を持った拳銃があたしじゃなくても知って居る人や大事な人に向けられるのは
「茉白」
「お兄ちゃ…」
「フラッシュバックしちゃったようだね。こっちに戻っておいで。大丈夫だから」
「「フラッシュバック?」」