7話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そう言った刑事さんに
「まさにその通り。漸く理解が追い付いたじゃないか」
ワナワナと握りこぶしを作った刑事さんは
「貴様ぁぁぁっ」
「まあまあ刑事さん」
そう言ったお兄ちゃんは刑事さんと乱歩さんの間に入ってくれて
「乱歩さんは終始こんな感じですから」
あー…火に油を注いじゃった感じかな
「何しろ僕の座右の銘は【僕が良ければ全て良し】だからな」
「敦君?」
「座右の銘を訊いて、こんなに納得したのは初めてです」
「あたしもそうでしたよ?出会った頃は特に」
「え?そうなんですか?」
「勿論」
あたしは京子ちゃん達の方に行くと
中島敦
座右の銘【生きているならいいじゃない】
太宰茉白
座右の銘【泣いて笑って強くなる】
「やれやれ」
太宰治
座右の銘【清く明るく元気な自殺】
「そこまで言うなら見せて貰おうか。その能力を」
「あら。其れはご依頼ですか?」
「なら最初から素直に頼めばいいのに」
なんて言った乱歩さんに
「なんの手がかりもないこの難事件を相手に大した自身じゃないか。60秒計ってやろうか」
「そんなにいらない」
「いつもの乱歩さんだ」
「よく見てい給え。敦君。これが我々武装探偵社を支える能力だ」
眼鏡を出した乱歩さんに
「眼鏡?」
「そう。あの眼鏡をかけると乱歩さんは“超推理”のスイッチが入るの」
「「超推理?」」
「あの刑事さんも乱歩さんも言っていたでしょう?異能力者と。
乱歩さんも異能力の持ち主ですよ。その能力が超推理。ということですよ」
「そんな能力」
「訊いたことがありませんね」
「骸。てめぇも訊いたことねぇのかよ」
「えぇ。興味深いですけれど」
興味を持ったところで何もないと思うけれど
「異能力【超推理】」
そう言って眼鏡をかけた乱歩さんは眼鏡をかけていて
「成程」
「何が“成程”だ。犯人が分かったとでもいうのか?」
「勿論」
「はあ?」
「えぇ!?」
乱歩さんは意地悪だしなぁ。でも其れを言ったら中也君も意地悪か
「犯人は、君だ」
そう指をさした先にいたのは
「そう、犯人は君だ。杉本巡査」
「は?」
「乱歩さん?」
素っ頓狂な声を出した敦君と杉本さん
笑い出した刑事さんは
「杉本巡査は俺の部下だぞ」
「部下だから何?」
「何?」
「上司だろうが部下だろうが、同僚だろうが殺そうと思って居たり殺そうと思っている人間は少なからずいる」
「な!?」
「だからって杉本巡査が」
「杉本巡査が彼女を殺した」