7話
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「仕事?何の?」
そう言ったお兄ちゃんは機械でぶら下がったまま首をかしげていて
「あ、下ろして頂けますか?」
「あ、はい…」
警察の人にお兄ちゃんを降ろしてもらうとお兄ちゃんに被害にあった女性を見て貰う
「ななな…何てことだ!」
なんて言っているお兄ちゃんはわざとらしく震えていて
「かくのごとき華麗なるご婦人が若き命を散らすとは…悲嘆でこの胸が破れそうだよぉ!
どうせなら私と心中してくれれば良かったのにィィィ~」
「ワザトらし…」
そう呟いたあたしの言葉に
「誰なんだアイツは?」
「でも茉白ちゃんさっき“お兄ちゃん”って呼んでなかった?」
「呼びましたよ?だってあの砂色の
「「!?」」
「茉白が太宰をそう言うのは正解だ。でも、探偵社として僕が言うのなら探偵社の同僚でまあ、ああいう男だ」
乱歩さんらしいや。けどまぁ、まだ依頼を受けてないなんて訊いたらお兄ちゃんの方が驚きそうだな…
「然し、安心し給えご麗人。希代の名探偵が必ずや君の無念を晴らすだろう。ね?乱歩さん」
「茉白ー教えてあげれば?」
「相変わらず説明するのが面倒なんですね」
「??」
疑問に思っている敦君と京子ちゃん達は頭が疑問符だらけになって居て
「乱歩さんはまだこの刑事さんからご依頼を受けていないの。乱歩さんの能力も、我々探偵社にも頼らないんだって」
「え?どういう事です?」
「この人に訊いて」
そう言った乱歩さんはお兄ちゃんを指さしてそう言っているのだ
「探偵などに用はない」
そう言った刑事さんの言葉に雰囲気を変えたあたしとお兄ちゃん
「!?」
「実際俺の部下は“全員”私立探偵などより余程“優秀”だ」
「茉白ちゃん?」
「あの刑事さんは分かって居ないようだね」
お兄ちゃんにそう告げると
「どうしてそう言えるのだい?」
「あの人は乱歩さんだけじゃない。あたしたちすら見ていない。自分の部下だけを信じて他の人たちを全く受け付けない。昔の誰かさんにそっくり」
「おや、其れはまた」
「ほーーっ」
乱歩さんは急に方向転換してずっと一緒にいる警察官の人に指をさしたのだ
「君、名前は?」
きっと既に乱歩さんにはこの事件の犯人も足取りも事件現場も分かって居るのだろう