7話
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「今日は探偵などには頼らない」
「へ?」
「「探偵?」」
そう言った彼女たちはまだここに居て
「殺されたのは俺の部下だからな」
「「殺された?」」
ブルーシートを引きはがすと出て来たのは女性の死体で
「ご婦人か」
「今朝川を流されているところを発見されました」
「胸部を3発。殺害現場も時刻も不明。弾丸すら発見できない」
「犯人の目星は?」
「分からん。職場での様を見る限りでは特定の交際相手はいなかったようだ」
交際相手がいないのに男物の腕時計なんて普通はしないんだけどなぁ
「それってさぁ…」
そういって脱いでいた帽子を被り直した乱歩さんは
「何も分かってないって言わない?」
「だからこそ、素人上がりの探偵などに任せられん」
そう言って立ち上がった箕浦さんは乱歩さんの実力を知らないのか
ただの然も全く分かって居ない探偵だと思われているらしい
「おーい」
そう叫んできた警察の人たちは
「網に何かかかったぞ」
「何です?あれ」
「証拠が流れていないか、川に網を張って調べているのですが」
指をさした鑑識の人たちは
「人だ!人が懸かってるぞ!」
「何?」
「真逆第2の被害者?」
「茉白平気だ。アイツだよ」
「茉白ちゃん!?」
「アイツって」
「乱歩さんが言うのなら間違いなね?」
「勿論。僕は嘘なんて言わないよ」
そう言われて其方へ向かうと引っ張り上げられたのは乱歩さんの言う通りで
「男の人?」
「やあ敦君。これは奇遇だねえ。然も茉白まで一緒にいるとは」
「イケメンですぅ」
「お兄ちゃん」
「また入水自殺ですか」
「未遂ですけれどね」
「いやあ、独りで自殺なんてもう古いよ敦君。私は確信した。矢張り死ぬなら美人との心中に限る
あー。心中この甘美な響き。其れに比べ独りこの世を去る寂しさの何と虚しい事だろう。と言うわけで、一緒に心中してくれる美女。只今募集中」
「じゃあ、今日のこれは」
「ただ、川を流れていただけ」
「相変わらずだね。お兄ちゃんは」
「茉白もどうだい?」
「入水はお断り。怒られちゃいそうだものあの人に」
「そうかい」
「所で敦君。こんな所で何をしてるの?ここ、見た感じ横浜じゃなさそうだけれど」
「此処は東京。あたしの通っている学校の近くの河川敷だよ」
「それと、仕事ですけど」
「仕事?なんの?」