7話
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「お待たせしました」
支度も済ませて乱歩さんに声をかけると
「全くだよ」
なんて言いながらも、試食用に出した咖哩を確り完食しているのだ
寮を出ると、敦君が立っていて
「あれ?敦君?」
「国木田さんについて行けと言われまして。ただ、此処に来た時にはどの部屋にいるか分からなくて」
其れで外で待って居たと?
「はぁ…」
「茉白ちゃん?」
再度寮の中に入ると冷やしておいた飲み物を取り出す
「はい」
「え?でも…っ」
「どうぞ?別に毒なんて入っていないし、冷蔵庫に入っていたものだから口も開いていないはずですよ」
「ありがとうございます」
そう言ってくれたのだ
「どういたしまして」
電車に乗り込むと
「随分と距離が近いんですね」
「茉白が敦君に心を開いたら同じくらいの距離感になるよ」
「はい!?」
「うるさっ」
その後間もなく東京についたあたし達
「遅いぞ。探偵社」
現場に行ってすぐ見たのは腕を組んでいた見慣れない刑事さんで
「あれ?君、誰?安井さんは?」
「俺は箕浦。安井の後任だ」
安井さんの後任?移動でもあったのかな?
「茉白が居るから安井さんの方が良かったのになぁ」
なんて話していると
「何で刑事さんがいっぱいいるんですかぁ?」
「あれ?でも茉白ちゃんも一緒じゃない?」
「本当ですー」
なんて訊きなれた声があって
「知り合い?」
「同じ学校の人」
「あぁ。そういう事」
そんな中、KEEPOUTの文字が見えているにもかかわらず入って来ようとしている2人に
「こらこら、此処は関係者以外立ち入り禁止だよ。お嬢さん方」
「でも」
「あの子は“友達”なんです」
「いいのか?」
「いいですよ。あたしは友達だなんて思っていないですから」
「「!!」」
「所で、何で安井さんの後任の方が?」
「本件はうちの課が仕切ることになった。よって貴様と探偵社はもう不要だ」
そう国木田さんと同じような口調で放った言葉に
「茉白。大丈夫だよ」
「でもー」
「僕が解決しなかったことは」
「ない、」
「だろう?安心して構わないよ
(どうせあの莫迦な太宰の事だそろそろ流れて来るだろ)」
「はぁい」
「この世の難事件はすべからく名探偵の仕切りに決まって居るだろう」
何時もの乱歩さんが見られる。あの時から何も変わっていないあの乱歩さんだ