7話
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「茉白ー」
そう呼んできたのは乱歩さんで
「はーい」
「そろそろ東京に戻った方がいい」
えーー
「まぁ、来月の頭の金曜日戻っておいで」
「何で来月?」
「きっと学校行事で帰って来ることになるから。そしたら茉白も頑張れるだろ?」
「はーい…」
そんな中、片づけが始まり床にちりばめられたガラスの破片とかを片しているときだった
「国木田くーん」
あわあわとしている敦君が面白くてクスクスと笑っているとあたしの頭にポンと手をやってくれた乱歩さんが
「僕そろそろ名探偵の仕事に行かないと」
それだけ言うと机から降りた乱歩さんは
「ああ。殺人事件の応援ですね?」
「殺人事件?」
「ああ。東京で見つかったらしいが」
「全く、この国の警察は僕なしじゃ犯人1人捕らえられないんだからなぁ。でもまぁ、僕の“超推理”はこの探偵社…いや、この国でも最高の異能力だ」
そう言った乱歩さんの事をボケーっと見ていると
「皆が頼っちゃうのも、仕方ないよね」
「頼りにしてます。乱歩さん」
「分かって居れば宜しい。そう君らは探偵社を名乗っておいてその実猿程の推理力もありゃしない。
この探偵社が探偵社であるのはみーんな僕の異能力【超推理】のおかげだよ」
なんて自慢話が始まったのだ
「探偵社、いえ全能力者の理想です」
国木田さんの理想の世界が勝っているのでは?なんて思っていると
「小僧。ここの片づけはいいから乱歩さんにお供しろ」
「現場は列車で東京までなのだが」
「僕が探偵助手ですか?そんな責任重大な」
なんて後ろに下がっている敦君に
「まさか」
「ええ?」
「其処には驚くんですね国木田さんも。乱歩さんであれば助手なんか必要なんかじゃないくらい早く解決するでしょうけれど」
「その通りだね。少し早く出るのは茉白が太宰の夕飯を作ってから出て行かなければいけないからだよ」
「何!?」
「あれ?そう言えば」
「2人は兄妹でね。4年前の茉白の泣き顔を僕は知ってる。そんな事をさせないために探偵社にいるわけだけど其れは太宰も知って居る事だしね。太宰が茉白に甘いのはそのせいもあるよ」
「な!?」
「それって太宰さんたちの前職と関係あるんですか」
「ある。茉白が心を開いて話せばきっといろいろと話してくれると思うよ。でもその話すら出ないのは君たちに心を許していない証拠だ
それと、今日はその前職の人と買い物に行って来た帰りだよ。茉白は」
「なぁ!?」
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