4話
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翌朝、学校も休みでのんびりしようと思っていたのだが、そうも言っていられないのだ
「お兄ちゃん、織田さん」
「学校で何かあったのか」
「あったんじゃない。進路の事なんだけど」
「もうそんな時期か。茉白のレベルならどこの学校でも行けるだろ」
「え?」
「学校に呼び出されるのは何時だい?」
「明後日」
「では、明後日は休みにしてもらうよう社長に掛け合っておくよ」
「うん」
朝ごはんを食べた後、お兄ちゃんと2人探偵社に出社すると国木田さんに変な目で見られたあたし達
「お前」
「どっちに言ってます?」
「兄の方だ。お前の異能は“触れた
「そうだよ?私の異能はありと凡百異能を無効化する。【人間失格】」
「織田は」
「俺の異能力は数秒先の未来を予見できる。だが、未来に起こる危機を察知した時、既に罠にはまっている場合は回避できない。【天衣無縫】」
「では妹の方は」
「持っていますよ。ただし、どんな異能でどんな能力なのかまだあたしが理解をしていないので今はまだ何も言えないのです」
「学校に行っている間は」
「多少は発動している可能性があるが何も言ってこないということは発動していない可能性も有る」
「成程な」
「あ、そうそう国木田君にも言っておくね」
なんて話を始めたお兄ちゃんは
「なんだ」
「明後日、一寸茉白の事で休みが欲しいんだよね」
「そうか。学校でのことなら仕方あるまい」
そんなことを話してくれて
3日後
放課後の然も先生との面談を1番最後にしてもらったのだ
「すいません。太宰さんが最後なもので」
「いえ、いつも妹が大変お世話になっています」
何時ものお兄ちゃんじゃないみたい…
ポートマフィアにいた時だってこんな姿のお兄ちゃん見てないと言うかポートマフィアにいた時はあたしと同じ時の年に入って幹部になって今までは指示を出しているタイプの幹部だったしなぁ
でも、スーツ姿のお兄ちゃんはやはりポートマフィアにいた頃のお兄ちゃんと同じでカッコイイと思えるのも事実だ
「いえ。教室にはなかなか入れていない様ですが勉強も順調ですし、テストの成績もかなり良いので高校も良いところに行きたいと言えば行けるはずですよ」
「そうですか」
「ただ、以前少しだけ太宰さんにはお話をしたのですがご本人は一寸あまり遠くの学校には行きたくないと
お兄さんと知り合いの方が探偵社で働いているからその近くの高校がいいとおっしゃっていまして」
「まぁ、確かに私たちには親がいないもので、あまり長距離を離れたことがないからでしょう」
「そうでしたか。まだ受験まで時間があるので少しお話し合いをされてみてはいかがでしょう」
「そうですね。家で茉白と話し合って決めたいと思います。
私は茉白の行きたいと思える学校に行って欲しいと思っているものですから」
「そうですか」
面談も終わり、仕事も休みにしてもらっているお兄ちゃんと一緒に来たのは探偵社の下にある喫茶処、うずまきで
「お兄ちゃん」
「ん?」
「織田さんが生きていて、一緒に探偵社に入ったけど、どうして安吾君たちは織田さんが生きてたことに気が付いたんだろう」
「さぁ。でも確実に言える事はポートマフィアにいた頃よりも素敵な人生になるのだろう
其れに、今の茉白を見ていたら織田作もウカウカしていられなかっただろうね」
「え?」
「ポートマフィアにいた頃よりも茉白は人間らしいよ」
!?
「さぁて、茉白には悪いけれど明日は学校を休んでもらうよ」
「なんで?」
「探偵社で何かが起きる気がするのだよ。私と茉白。それと、織田作に関する何かがね」
あたしとお兄ちゃんと織田さんに関する探偵社での何か?
「分かった」