4話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
お兄ちゃんが友人を、あたしが思い人を失いかけてから2年。
安吾君と種田先生には織田さんが生存していることに気づかれてしまったという事もあり
安吾君と種田先生の計らいでお兄ちゃんとあたし、そして織田さんもポートマフィアからある別組織へと入れてもらう運びとなったのだ
「しっかし、あの2年で良く学校に行ったねぇ」
「安吾君は別にいつも通り聞いてればいいか。くらいだと思ったんだけど
種田長官と織田さんに言われたら行くしかないじゃん」
「茉白らしいね。しかしもうすでに受験も始まると言うのに平気なのかい?」
「平気だよ」
探偵社へ入る時に安吾君から、こういえばいいと言われたのだ
“探偵社には、自分の兄が在籍していてあたしはそこで勉強をして待って居るだけだと”そう言えば教師でも何も言えなくなると
「そうかい」
お兄ちゃんと2人歩いていると着いた先は武装探偵社。その中に入ると眼鏡をかけた金髪の男の人とあの時の女の人だけだ。あの時の男の人はいない
「新入社員?」
「そうだ」
そう言った社長の声が聞こえてきて
「紹介する。入れ」
「どうもー」
「よろしく頼む」
「よ、よろしくお願いします」
そう挨拶したあたし達に
「太宰治。
「織田作之助。25だ」
「太宰茉白15歳」
「じ、15ぉ!?」
そう叫んだ男の人に驚いてお兄ちゃんの
「は、はい」
「学業は」
「今は受験生だねぇ」
「「!?」」
お兄ちゃんの言った受験生とはあたしの事だ
「保護者は居なかったな」
「えぇ」
あたしを見た社長は
「私の娘。ということにしておこう」
「え?」
「ありがとうございます。社長」
驚くあたしにお礼を言ったお兄ちゃん
「社員の国木田だ。判らん事があったら俺に訊け」
「おぉ!噂に高き武装探偵社の調査員ですか」
「そうなんですね」
「感激だなぁ」
なんて言っているお兄ちゃんはさほど感激もしていないようで
「其れで太宰兄妹と、織田。何故この探偵社に?此処は請えば入れる寺子屋の様な所ではないぞ」
「寺子屋って使う人久々に見ました」
「「!?」」
そう言ったあたしの言葉に驚いたのだろう
「何故太宰兄の時と喋り方を変える」
「茉白は若干の人間不信なところがありましてね」
若干?若干なんてものじゃない。此処に入っている時点で最初から国木田さんを信用をしているわけじゃない
「その理由は」
「茉白はある場所でその人を信用しかけていた。
「…っ」
「だけれどその思いはいとも簡単に崩れ去った。茉白は自分の好きな男を
「成程な」
1/20ページ