13話
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行方知れず…そう世間では言われてたのは知ってた。ポートマフィアにいた頃にもテレビをつければ同じような話が上がっていたから
「太宰。お前が出た方がいい。茉白では過呼吸を起こして津島に丸め込まれるのがおちだ」
「そうですね」
あたしの手からスマホを取り上げたお兄ちゃんは、なんの躊躇もなく電話に出てくれて
「もしもし」
「ですがあなた方兄妹と津島となんの関係があるというのです」
「そうね。探偵社では社長と乱歩さん、織田さんは知って居る事だし、あたしもお兄ちゃんも隠しているつもりは無かったのだけれど」
「隠す?」
「ある意味、ポートマフィアの上層部の人間でもこれを知って居る人間は限られているわ」
「何?」
行った所であの当時既にお兄ちゃんもあたしも太宰の姓を名乗っており津島を捨てたものだとばかり思わされていたからだ
「7年前、我々を捨てたのは津島、貴方方だ。私も茉白もその家に戻ることも未練もない」
そう言っているお兄ちゃんの声が聞こえてきて
「茉白に電話をかけてくるのもやめていただきたいものですよ」
電話を切ったらしいお兄ちゃんはあたしにスマホを返してきて
「大丈夫かい?」
「うん」
「今の電話は」
「8年前。あたしとお兄ちゃんは津島の家からいらないからと捨てられ追い出された人間」
「「え?」」
「対馬の姓を名乗り出る事すら許されなくなってしまった人間でもあるわ。
戸籍も何もかも津島から抜け、あたしとお兄ちゃんは親無の子供として戸籍に太宰として入れて貰っているわ
そして、1年後ある人があたし達を保護してくれたの」
「ある人?」
「えぇ。その人はお医者様でもあり、軍の医師でもあって今はポートマフィアの首領でもある、森先生があたし達の保護者になってkれたの」
「な!?」
「対馬に居られた時間の方が短いわ。たったの9年だもの。お兄ちゃんとしては苦痛だっただろうけど、14年もの間津島の家で耐え続けていたのだから」
「まぁ、茉白に連絡した理由は1つだろう」
「どういう」
「津島には私たち以外の子供が居ないのだよ」
「あら。あの時いた赤ん坊がいるではありませんか」
「あの赤子など等に亡くなっているよ。だからこそ津島の家を継いでくれる子供が欲しいのだよ」
「そんな無茶苦茶な」
無茶苦茶…か
「そうね。無茶苦茶かもしれない。でも、そんな家にあたしも生まれてしまったのだから仕方がないでしょう?」
「うぅ」
