13話
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お兄ちゃんが立てた作戦が、探偵社でもポートマフィアでも失敗したことがない事はあたしも織田さんも知って居る事だ
「探偵社に行く前に1度しっかり話した方がいいのかもね」
「え゛」
「でなければ何時までも付きまとってくるだろうな。あぁ言う奴等は」
まぁ、そうなんだろうけど…
急に止まったお兄ちゃんは後ろに振り返って
「君たちも其れで良いね」
「あ?」
「何を言っていやがる」
「その女がこっち側に来ればいいだけの話だろう」
「厭ですよ」
探偵社の在るビルの下にある喫茶処・うずまきに入ると
「おや」
「珍しい事もあるもんだねぇ」
なんて言われるから何事かと思えばあたし達が伊太利のマフィアの人間と一緒にいるとは思わなかったのだろう
珈琲を頼んだお兄ちゃんたちと
「茉白ちゃん」
「はい?」
「実はねミルクティーにすると美味しい茶葉を入手してみたのよ。飲んでみてくれないかしら」
「いいですよ」
温かいミルクティーを頼んだあたしにそう言ってくれた女給さんはあたしがいつも紅茶を頼むのを知ってくれているから
紅茶の茶葉は切らしていないんだそう
「で?断って居る人間を櫃国勧誘したり、後をつけまわす理由は何かな」
「何でボンゴレファミリーの顧問が選んだ人間なのにそれを拒否する」
「茉白はね、異能力者であると同時にマフィアではなく既に探偵社の人間…つまりは社員なのだよ。そして今の大本の保護者は探偵社の社長だ。入るわけがないだろう」
「茉白も其れを分かって居て君たちにあの指輪を返しているだろう」
確かにあの半分になっていた指輪は返している
あたしにはこれから先も不要なものだ
珈琲とミルクティーを置いて行ってくれた女給さんに感謝をして
「ある女の子の話をしようか」
「あ?」
「その女の子はある組織に7年前僅か10歳で入って居る。そしてその10歳という若さで組織にいた祖父を亡くした」
「な…っ」
「そして、4年前にも同じような経験をしている。君たちに、そんな経験はないだろう」
あ…お兄ちゃんの方を見るとあの時と同じ顔をしていて
「!?」
「何で驚くんだい?」
「懐かしい話をするんだね?お兄ちゃん」
「当り前だろう」
「どういう意味だ」
「この話は実話だよ。そして7年前僅か10歳で入った組織が何処だかわかるかい?君たちに」
確かに組織だとお兄ちゃんは言っている。だけれどそれがポートマフィアだとはお兄ちゃんは言っていない
「其れは俺達に関係のある話なのかよ?」
「あるねぇ。それに君たち昨日駅で帽子置き場に会っただろう」
「シシシ。帽子置き場って誰だよ」
「そんな奴会った記憶ないんだけど」
「会ったでしょうに。昨日あたしを助けてくれた人」
「な!?」
「やっぱり助けて貰ったんだね」
「うん。組織としては動けないとは言ってるくせにね」
「まぁ仕方がない」
