11話
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「ハアア!」
と一際デカイ重力子弾を作った中也君
「お前の兄貴だって危ないんじゃ」
そう言って鞭を取り出した跳ね馬に
「全く持って危なくないですよ。寧ろその鞭の方が危険。
その鞭事あなた方が吹き飛ばされて立てなくなって終わりなだけですよ。まぁ、ポートマフィアからすれば伊太利のマフィアを1つ潰せたくらいの感覚でしょうけど」
「な!?」
お兄ちゃんの方を見ると
「敵は消滅した。もう休め中也」
重力子弾ごと無効化してくれたお兄ちゃんに正気を取り戻してくれた中也君は下に座り込んで
「行ってこよ」
「え?」
中也君たちの方に行くと
「終わったらすぐ止めろっつうの」
「そのつもりだったのだけど面白くて見てた」
「あ?」
「茉白が半泣きで中也を見てたからね」
「泣き喚かなかったのか」
「あぁ」
中也君の前にしゃがむと
「茉白無事だな。ケガもしてねぇだろ」
「うん。してない。してないよ」
「ならいい。てめぇと茉白を信用して汚濁を使ったんだ」
「まだ、あたしも信用してくれてるの?」
「ったりめーだ」
震える拳でお兄ちゃんに突き出すと
「ちゃんと俺を…拠点まで、送り…届けろ…よ…な」
そう言って横に倒れ込んでしまった中也君
「任せなよ。
「信じられない。あのラヴクラフトを…」
立ち上がったお兄ちゃんとしゃがみ込んだままのあたしに
「キミたちは一体何者なんだ」
「フフ」
「お兄ちゃん?」
「悪い奴の敵さ」
帰って行った組合の人間を見た後
「茉白。ポートマフィアに連絡してあげな」
「うん」
中也君の外套からスマホを取り出すと確りと首領と紅葉さんは分けられていて
「遊撃隊は中也君の部下なわけだ。という事は黒蜥蜴も中也君の部下になるわけだ」
「どうかしたのかい?マジマジと中也の連絡先ばかり見て」
「芥川君。中也君の部下なんだね」
「へぇ」
あたしを毛嫌いしている芥川君に広津さん。でも中也君はあたしを妹として、あたしも信用できる人として見ている中也君
「流石に紅葉さんは呼べないからなぁ」
下の方をみて行くと立原の文字
「立原って誰?」
「さぁ?」
立原君に電話を入れると
「どうかしたんっすか?中也さん」
「ごめんなさい。中也君じゃないの」
「誰だテメェ」
「お願いがあって。中也君を迎えに来てください」
「あ?」
「暫くは運転すらできないので、風邪をひいてしまう前にお願いしますね。GPSはつけておくので」
「おいっ」
電話を切ったあたしはお兄ちゃんが畳んでくれた外套の上にスマホを置いて
「さて、君たちも出てきたらどうだい?」
茂みから出てきた皆を見て
「全く。帰れと言ったのに帰らなかったんだねぇ。流石はマフィア候補生と言った所か。それに跳ね馬も一緒にいると言うのに帰らせようとしない所は何とも言えないな」
「じゃあ、何であんたは平気だって言うんだ」
「茉白が言わなかったかい?私も茉白も元はポートマフィアだと」
「だからと言って」
「だから茉白は断っただろう。マフィアの勧誘を。余りしつこく茉白を誘わない方がいい」
「何だと」
「茉白が他のマフィアに行くくらいならとっくにポートマフィアが誘拐でもなんでもしているさ。この子は幹部3人のお気に入りで、元幹部の私の妹だ。
君たちが連れてなんか行けば、中也も他の幹部も動く。当然武装探偵社とて同じことだ」
「な!?」
「君たちは“今から”マフィアになるかもしれないが、茉白は既にマフィアから抜け出している人間だ。伊太利のマフィアが勧誘してきたのは恐らく過去の経歴を消しているからだろう」
「…」
「茉白を泣かせれば我々のトップも動くことになる。其れを茉白も避けたいのだよ」
「よく分かったね。お兄ちゃん」
「当然だろう?」
まぁ、社長の所に行く前に乱歩さんが止めに入るだろうし、お兄ちゃんもこうして止めに入るだろうけど
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