11話
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偽善臭いか
「Qが生きている限り、万一の安全装置である私の異能力も必要だろ?」
Qの安全装置…か
「Qを抱えることは確かに私じゃなくとも中也でも茉白でも出来ることだ」
「え?」
「確かに俺達は分かる。お前は無効化で俺は重力を纏えばいいだけの話だ。だが茉白が出来る理由はねぇ
茉白の異能が確かに影だという事も知ってはいるが」
「その影を使うのさ。Qを影の中に入れて仕舞えば茉白でも運び出すことは可能だ」
「そんな異能の使い方。考えたことも無かった」
「だろうね。茉白は自分が異能の中に入ったり出たりする事。影を使って敵を追い詰めたりすること。そう言うことがメインの異能力だ。他人を運び出すなんて考えたことも無いだろうね
まぁ、Qに関しては助けておけばポートマフィアは私を殺せなくなる。そして私を殺せば茉白がどうなるかも森さんは知って居るだろうからね。合理的な判断だよ」
「どうだかな」
Qを奪還した後お兄ちゃんにQの人形を持っているように言われたあたしとQをおぶっている中也君
「おい、クソ太宰」
「んー?」
「茉白に持たせてるその人形寄こせコラ!」
「だーめ。万一の保険だもの」
そう言ったお兄ちゃんはもの凄く笑顔だ
入り口まで来た中也君は
「あいつ、絶対いつか死なす」
そう言った矢先中也君が何かに連れて行かれてしまったのだ
「うおっ!?」
「中也君!?」
その変なものに振り回されて結局入り口で振り下ろされた中也君
「だいじょーぶ?」
「さっきから妙に肩が凝る…働き過ぎか?」
「うっくっあっ…」
「何、あの異能は」
「流石は組合の異能力者!」
「だぁ!」
お兄ちゃんが中也君の頭を踏み台にして立っているのだ
「驚異的なタフさだ!」
「踏むな!」
敵は首をポキポキと鳴らしながら動いているようだけれど何を言っているのか理解が出来ない
「来るぞ太宰。どうする?」
「如何するも何も私の異能無効化ならどんな攻撃も小指の先でチョチョイと…」
「ん?」
「どうかした?中也君」
「茉白、かがめよ」
「あっ」
あたしと中也君がしゃがんだ後、職種のようなものがお兄ちゃんの方に向かって飛んできたのだ
「うわっ」
喋っている間に吹き飛ばされてしまったお兄ちゃん
「お兄ちゃん!」
Qの人形を陰の中に入れると
中也君は変な職種にありったけの重力を込めて飛ばしていて
「ううっうっくっ」
「おい太宰!」
「大丈夫?」
「大丈夫か?」
「クククク…」