10話
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「太宰さん。茉白ちゃん」
「ん?」
お兄ちゃんと一緒に敦君の方を見ると
「昔読んだ本にこんな一説があったことを思いだしました。
頭は間違う事があっても、値は間違わない。
あるアイデアを思いついたんです。皆からすれば論外なアイデアかもしれない。でも僕にはそれが、僕の血と魂が示す唯一の正解に思えてならないんです」
「どんなアイデアだい?」
「協力者です」
「どこの協力者?」
「彼らはこの横浜で最も強く、この街を守りたがっています。組合と戦っていくうえで、協力者としてこれ以上の組織はありません」
「その組織の名は?」
「ポートマフィアです」
やっぱりか。やっぱりポートマフィアと組むしかないのか
「茉白」
「はいはい」
「ん?何をするんです?」
「敦君。あたし達はそれに賛成も反対も出来ないけれどまずは社長に話を通してくれる?
あたしたち兄妹からは紅葉さんから森さんに渡るよう手紙を渡すから」
「え?」
きっと紅葉さんの事だ。中を見ずともあたし達兄妹からの手紙はしっかりと読むだろう。
幼かったあたしの保護者代わりをしていたくらいの人だ。首領になったからと言って其れを無碍にするような人ではないだろう
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