10話
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翌日。すでに朝なのか昼なのか。既に分かって居ない状況だ
陽の光を浴びていないというのは面倒な事この上ない
「あー、暇だ。外に出たい」
「監視映像に異常はないか」
「退屈な映像ばかりだねぇ」
なんて言いながらもPCを見ている与謝野女医と1人で囲碁をしている社長。
お兄ちゃんと敦君
国木田さんと谷崎さんは、既に外に出ている状況だ
あたしは、乱歩さんの横で学校の課題を進めている。判らなくなると直ぐに乱歩さんが答えを教えてくれるからだ
「この行動に侵入するためには、地価の廃路線を通る他ない。敵が侵入してきたとしても、路線内にある監視映像によって事前にそれと知れる」
「道中は罠も沢山ありますしね」
「戦争なんて退屈だよ」
「ん?」
「乱歩さん?」
「駄菓子の備蓄も半日で尽きたし…はぁ」
ため息をついたかと思えば、いきなり笑顔になった乱歩さん
「そーだ!与謝野さん。これで花札やろう!」
「おやおや。何を掛けるんだい?」
笑顔でパソコン画面から花札が出来るものを取り出すと
同じ様な笑顔の与謝野女医がいて
「茉白も覚えたら花札、楽しいのに」
「難しいもん」
「そうでもないだろ」
「織田さん?」
「そうだね。あの太宰の妹なだけあって1度覚えたらきっとはまっていくタイプでしょ」
「あたしが?」
「あぁ。因みにそこの計算式間違ってるよ」
「へ?」
あたしのやっている課題の問題も見ないで計算式を間違えていると言当てた乱歩さん
暇になるからと思って持ってきた課題ですら面倒だ
パソコンを見ていた乱歩さんが急に真剣な顔をして
「あっ」
「乱歩さん?」
「どうしたんだい?」
「社長。オフェンスを呼び戻した方がいい」
その乱歩さんの言葉1つで雰囲気が変わったあたし達
「ん?」
「敵か?襲撃規模は?何人だ?」
「1人だ」
そう言って監視映像を見せてくれた乱歩さん
「中也君?」
「3番4番8番、映像停止」
「自動銃座起動」
社長の言葉と同時にパソコンで色々としていくも
「やっぱり無意味だったか。流石は重力使い」
「特使の接待役がこんなデクとは、泣かせる人手不足じゃねぇか。生きてる奴が出て来いよ」
「社長」
「お前も私と同じ意見か」
その言葉に頷いた乱歩さん
「茉白は太宰に連絡」
「りょーかい」
「なんだぁ?茉白も帰って来てんのかよ」
「帰ってるよ?」
あたしとお兄ちゃんの前職を知って居る社長と乱歩さんは驚きはしなかったが与謝野女医や賢治君は驚きを隠せていないようで
「茉白は此処に居ろ。俺が行く」
「織田も此処に残れ。与謝野さんと賢治君に行かせる」
「危険じゃない?」
「賢治には物理攻撃は効かないからな」
あ、なるほど
お兄ちゃんに連絡を入れると「分かった」の一言だけだ