10話
名前を入れて読んでね
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
社長は探偵社に電話を本当にかけているようで
「調査員は全員社屋をたち、旧晩香堂に参集せよ。
あの講堂はごく限られた人間しか知らぬ。拠点を秘匿せねば、数で勝る敵に押しつぶされる」
電話をしながら止まった社長と一緒に止まったあたし
「ご法客のようだ」
そう言った瞬間あたしと社長は敵に周りを固められてしまった
でも、ポートマフィアの構成員とも違うようだけれど
一斉にあたしと社長に飛び掛かってきた人たちは社長の手によって一瞬で片が付いてしまった
「流石は社長。お見事です」
「戻って主に告げよ。
「流石は社長。男らしいです」
晩香堂に着くころ、既に探偵社員は皆揃っていて、社長と一緒に入ってきたあたしに
お兄ちゃんと乱歩さん以外は驚いていたけれど
「帰って来たのかい」
「東京で組合の襲撃にあいまして。その時は織田さんがいてくれたので何とかなりましたけど
お兄ちゃんに連絡したら向こうも危険だという事で一時的にこちらに帰って来たんです」
「其れが正解だね。向こうに居たら茉白が誘拐されても拉致されても、人質に取られても僕たちじゃ直ぐには手が出せない。
僕がすぐに連れて行かれた場所を特定できたとしても、直ぐに動き出せる可能性は低すぎる。その点僕たちといればその心配はいらなくなるからね」
「流石は乱歩さんだ」
「皆聞け。社の鏖殺を謀るポートマフィア。社のさん奪を目論む組合。この両雄より探偵社を守らねばならなぬ。太宰、説明を」
「はーい。組合は資金力、ポートマフィアは頭数に優れています。
そこで我々は人員をオフェンスとディフェンスに分けて、奇襲戦法で姑息に抗います」
お兄ちゃんが与謝野女医を見た途端。そういう事かと納得したあたし
「ディフェンスの要はなんと言っても、ここで与謝野女医を守ること。女医の治癒能力が在れば死なない限り全快できます」
守勢
福沢諭吉・江戸川乱歩・与謝野晶子・宮沢賢治
太宰茉白・織田作之助
「お兄ちゃん」
「何だい?」
「何で織田さんまでこっち側なの?」
「織田作の異能は有能だ。攻撃されたり、する前の数秒先が見える。ならば此処にいて貰った方が効率的にはいい」
そっか
「そしてオフェンスは2組に分割。谷崎君の隠密能力と、私の異能無効化で敵の横合いを叩く」
という事は
お兄ちゃんと敦君で組む計算だとすれば
谷崎さんは国木田さんと一緒に組む計算になるのね
「この戦の肝要はこの拠点を隠匿する事です。総出でここになだれ込まれると、ディフェンスがもちませんから」
流石はお兄ちゃん。こういう作戦を立てるのはポートマフィアにいた頃から何も変わらない。然も物凄い笑顔だ
「3組織の内生き残るのは1組織だけだ。戦う以外に活路は無い!」
とうとう始まってしまうのだろう。いや、すでにもう始まっているのかもしれない
「3組織異能力戦争だ!」