10話
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次に目が覚めた時、お昼過ぎになって居て
「そろそろ、行かなくちゃ夕刻には間に合わないか」
少しの必需品だけ持って外に出ると強い日差しが照り付けていて
「夕刻になれば少しは涼しくなって欲しいなぁ」
なんて独り言を言いながら駅に向かうと
「本当に来た」
!?
驚いて声のした方を向くと、沢田君たちが来ていて
「一体いつからいたんですか」
「んー…っとちょっと前くらい」
ちょっと前、ねぇ
「何故あたしが此処に来ると」
「買えるなら電車かバス。でも横浜だって初日に言ってたから電車だろってリボーンが」
成程あの赤ん坊か。侮れないなぁ
「まぁ、其れは正解。だけど横浜には確かに行くけど貴方方が来たところで何も今はいい事なんて無いですよ」
「じゃあ何で太宰はそんな所に」
「帰るんですよ。社員の一員の家族の安全も社長からしたら優先事項に入る。でも東京じゃ少し距離があるから横浜の安全な場所に避難させる。其れだけですよ」
「ふーん」
横浜行きの電車に乗り込んだあたしと一緒に乗り込もうとした彼らを止めた。
「死にたくは無いでしょう?その若さで」
「どういう意味です」
「其の儘。横浜はある意味戦場と化している状態。そんな場所に行けば貴方達の方が先に死にますけど?
家族・友人・知り合った人たち。皆に会えなくなるのはいやでしょう?此処に残って居た方がいい」
「なんで」
「其れを太宰が言うんだよ」
「死ぬ覚悟が有る者と、死ぬ覚悟の無い者。あたしは前者でm、貴方方は後者。戦争ていうのはそういう場所。貴方達のリング争奪戦とやらに巻き込まれた理由は知らないけれど、あたしは伊太利のマフィアに入る気はない」
過去の経歴をさらけ出してしまえばそれはそれで納得なんだろうけど
「!?」
電車のドアが閉まったのを確認すると空いている席に座ったあたしの目の前に来た
「面倒なのが来たものね」
「クフフ。其れはお互い様でしょう?太宰茉白。貴方の過去の経歴が僕は気になる。調べても出てこないとなればついて行く」
この男、面倒なんだけど
「執着質ね。嫌われるわよ?」
「お互い様でしょう」
横浜について降りると
「本当に横浜の人間だったんですか」
「居住区までは嘘は言わないですよ。あたしも」
駅を出ればすでに外は人ごみの中だ
「この人込みの中であたしを探し出せるかしら」
「!?」
直ぐに人込みの中に紛れ込んで、異能で影の中に入り込むと壁だろうが道路の中だろうが関係なくて。影さえあればあたしには十分なのだ
壁づ手に先に見つけたのは、お兄ちゃんでも織田さんでも乱歩さんでも探偵社員でもなく社長で
「あれ?社長?」
「茉白か。壁から出て来い」
「はーい」
ひょいっと壁から抜け出すと
「相変わらずよく分からん異能だな」
「其れはあたしも同じですよ社長。しかし、何故こんな時間に此方にお1人で?」
「まぁ、一寸な。今から探偵社に電話をする。お前も晩香堂に行くぞ」
晩香堂?どこかで聞いたことがあるような気もするのだけれど
「少し静かにしていろ」
「社長のご用命とあらば」