10話
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「僕たちの攻撃するタイミングも見えているとなると厄介な能力だ。とりあえず一旦引くよ」
「ずっと来なくてもいいんだけど」
「それは組合の長に云いなよ。僕たちは言われた行動しかしないよ」
言われた行動しかしない?
それだけ言うと撤退していった組合の人たち
「疲れた」
「だろうな。太宰は夕刻と言ってるみたいだが、今の内に俺と帰るという手もあるが」
「休んでから帰る」
「そうか。向こうで待ってる」
「うん」
頭を撫でてから行ってしまった織田さんを見送ると
「あの男とどうやってお前みたいなのが知り合った」
「如何いう事だよ。リボーン」
「そうっすよ」
「あの男はマフィアではないがその界隈でも有名な男だ」
「な!?」
「織田作之助。お兄ちゃんの友人であたしの思い人でもありますけど」
本当は既にフラれているのに未練がましく未だに好きだなんて言うのは伏せておこう
「はぁ!?」
「おや」
「その男が一体」
「依頼人から依頼を受け、その標的を殺す男だ」
「な!?」
「織田さんはもう人殺しはしないですよ」
「え?」
夏目先生に出会い、夏目先生に言われた言葉がきっかけであの孤児たちを養い、小説家になりたいだなんてね
「ある理由で殺しを辞めたんです」
「人を殺すのを辞めるのに理由なんているのかよ」
「あるんですと。織田さんには」
「面白そうですね」
「その理由を考えてみたらどうです?赤ん坊。あたしは休みたいので失礼しますけど」
「でもお前もリング保持者の1人だろう」
「お断りしていますよ。まぁ、あたしの過去の経歴も家族構成が消えている理由も。其れが分かればおのずとわかるのでは?」
家の中に入ると本当に疲れていたのか玄関に座り込んだあたし
お兄ちゃんは夕刻までに帰ってくればいいと言ってくれた
お兄ちゃんの事だ。国木田君に話言わずとも社長や乱歩さんには話はしてくれているだろう。勿論織田さんはあたしから直接報告しちゃったけど
頑張ってリビングまで行くとソファーに横たわったあたしはそのまま眠りについてしまった