10話
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テレビをつけて直ぐだった
テレビからは横浜のニュースがやって居て
「ご覧ください。7階建ての建物が1晩にして消滅してしまいました」
チャイムが鳴って玄関を開けると見慣れた男の人達
「朝早くから何しに来たんですか。そもそも、あたしこの家の場所、教えていないでしょう。それに朝のニュース見てる最中なんだけど」
玄関に居ても聞こえてくるテレビのアナウンサーの声
「1部情報筋では消滅した建物には、ポートマフィアのフロント企業が入っており、構成員の事務所として使われていたとの情報が…」
逆らう探偵社も、用済みのポートマフィアも全て消す…か
「あー…」
「小僧に教えて貰ったんだ」
小僧?
「リボーンさんが此処を知ってたんだ」
あ、なるほど。あの赤ん坊か
「で?それでも此処に来る理由にはならないでしょう?」
「クフフ。それは貴方だけでしょう」
そう言った変な髪型の男の人
「確か、同じクラスでしたね。貴方
「骸以外に」
「誰が」
「居るのでしょう?雲雀恭弥君」
「「!?」」
「何で僕がいると分かった」
「知って居るもの。その雰囲気を持った喋り方をしている人物を。そして他人を寄せ付けない、一匹狼な所もね」
本当、昔のお兄ちゃんを見ているみたいな人だわ
「何?」
「本当の事よ」
まぁ、それと同時に
「言っている張本人からあたしに電話が来ることも分かって居るけれど」
「「電話?」」
疑問に思っている間に鳴り響いた電話
「マジかよ」
「もしもし」
「茉白。大変なことが起きた」
「大変な事?」
「敦君、国木田君、賢治君が組合にやられた」
!?
「既に探偵社で与謝野女医に治癒してもらっているけれど、気を付けるんだよ。本格的に組合も動き出してる」
「分かった」
「其れと」
ん?
「まだ何かあるの?」
「会いたかったら戻っておいで」
会いたかったら?
「誰かいるの」
中也君が捕まるようなへまをするはずもない。それは紅葉さんも同じことだ。という事は越の組織の人間
「姐さんを捕虜にしてる」
「は?」
「姐さんが捕虜として今、探偵社の医務室にいる」
「あの子は」
「鏡花ちゃんは別に捕らわれてしまっているようだけれどね」
ふーん
「まぁ、私の嫌な予感が当たって欲しくない事も事実なのだけれどね」
厭な予感?
「お兄ちゃんが其れを言う時は大概当たるから」
「だねぇ。其れと茉白が帰って来ても織田作は他の社員とは別に行動してもらうから会えないよ」
「ちぇ…っまぁいいや」
「でもきっと茉白は帰るって私に言うだろうね」
「流石はお兄ちゃん。せーかい。帰るよ一寸だけそっちにね。
着替えたらすぐに行く」
「待って居るよ」
用件だけ言うと切れた電話
「一体」
「お兄ちゃんと言っていましたけれど、あなた本当にお兄さんなんているのですか」
「いますよ。ちゃんとした血のつながりのある兄が」
「!?」
「骸、それって」