6話
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見慣れた景色と光景を見ながらお兄ちゃんと歩いていると
「おや。茉白に太宰ではないかえ」
「姐さん」
「紅葉さん…」
「息災そうで何より。じゃが何で茉白は浮かぬ顔をしておる」
「芥川君と出くわしましてね」
お兄ちゃんが一通り話した後
「ほう、其れは災難じゃったのう。探偵社は誰も信じられぬか?」
「いえ…お兄ちゃんも織田さんもいますから」
「少し心を閉ざしておるな。太宰や少しわっちと茉白で出かけてもよいかの」
「構いませんよ。姐さんなら茉白も安心できるでしょうし」
「では、預かるぞ」
紅葉さんに手を引かれて、昔はよく乗っていた見慣れた黒塗りの車に乗せられると
「お、尾崎幹部?その方は」
「わっちの妹じゃ。急用を思いだしての。行き先を変更じゃ」
「しかし、今から」
「その前に着替えをさせるのが先決じゃ」
そう言って紅葉さんの行きつけの
「この子に似合う服を見繕ってやってはくれんか」
「畏まりました」
「こ、紅葉さん?」
「食事会があるのでの」
げ…嫌いな会食の食事だ
「茉白が嫌いなのは重々承知しておるが、たまには美味しいものを食べるのも悪くないじゃろ」
「ですね」
紅葉さんの選んでくれた洋服…と言う名のドレスに着替えると
「まぁ、随分と可愛らしいお嬢様に」
「そうじゃろ」
「ヘアメイクもすべて行ってしまいますね」
「頼むな」
数十分かけて行ったヘアメイクも完成させ紅葉さんと一緒に車に乗り込むと
「心配しておったのじゃ」
「え?」
「太宰と出て行ってからの消息が全く分からんでの。織田も茉白の前から姿を消してすぐの事じゃったし」
「紅葉さん、あのね」
お兄ちゃんに言われる前のことを全て話すと
「なんとっわっちの可愛い茉白にあ奴は異能を向けたのか。許さんぞ…っ」
そう紅葉さんが燃えていると
「尾崎幹部、お着きになりました」
降りた先は高級レストランで
「ランチにはちと早いじゃろうが」
「大丈夫ですよ。お兄ちゃんはきっとどこかで食べて来るでしょうし元々今日は咖哩にしようと思っていたので」
「そうかえ」
紅葉さんと中に入って行くと
「ポートマフィアの方ですか」
「そうじゃが」
「1人だとお伺いしていたのですが」
「妹じゃ。ちと、こういった会食も経験じゃと思うての」
「そうですか」