6話
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「なっ!」
そう言った芥川君と気を失って地面に落ちた敦君
「貴方は探偵社の…何故此処に」
「美人さんの行動は気になっちゃうタチでね。こっそり訊かせてもらった」
驚いた顔をした彼女は
「真逆」
そう言って自分のポッケに手を入れ確認していると
「盗聴器…あの時に…では、最初から私の計画を見抜いて…」
「ほらほら起きなさいよぉ敦君。2人もおぶって帰るの嫌だよ私」
あ、コレ1人は確実にあたしが背負うタイプの言い方だ
「生きて帰すと思っているのか?」
「フフフ、やめろ樋口。お前では勝てぬ」
「芥川先輩、でも…」
「太宰さん。今回は退きましょう」
「ずっと退いていてくれて構わないけれど」
「貴様には言っておらぬ。然し人虎の身柄は必ずや僕等ポートマフィアが頂く」
「気になっているのだけれど、何でそこまで敦君に拘るの?」
「簡単な事。その人虎には闇市で懸賞金が懸かっている。賞金の額は70億」
「其れは随分と景気のいい話だねぇ」
「探偵社にはいずれまた伺います。その時にはその女がいない事を願っていますよ」
「…っ」
「ポートマフィアは必ずその70億を奪う」
「では、武装探偵社と戦争かい?やってみ給えよ。やれるものなら」
「零細企業如きが…我々はこの街の暗部そのもの。この街の政治、経済の悉くに根を張る。たかが十数人の探偵社ごとき、3日と待たず事務所ごと灰と消える。我々に逆らって生き残った者などいないのだぞ!」
「で?それで貴方方になにが出来ると?」
「何!?」
「それを貴方が言うとはねぇ。第一あたしもお兄ちゃんも」
「知ってるよ。その位」
「何?」
「じゃあ、貴方が訊いてみたらいかがですか?五大幹部のあの2人に。あの2人はあたしには手を出しては来ないですから」
「然り。他の誰よりあなた方はそれを承知している。元“ポートマフィア”の太宰兄妹」