6話
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「おい、小僧」
「お?」
「不運かつ不幸なお前の人生にいささかの同情がない訳でもない。故にこの街で生きていくコツを1つだけ教えてやる」
そう言って敦君に見せてきた写真
「!!」
「茉白?」
「コイツには会うな。会ったら逃げろ」
そう言った国木田さんに
「逃げられるわけがない」
そう見せて来たのはポートマフィアでお兄ちゃんの
お兄ちゃんの隣で、外套を握ると
「茉白。行って来てくれるかい?その代わりこれを…」
そう渡されたものは防犯ブザーの様なもので
「何でこれ?」
「まぁ、すぐに分かるさ。其れに其れは茉白の好きな彼からのお届け物みたいなものだし」
!?
「何で」
「使うことがないと思っていたのだよ。これを持って居れば少しは安心できるのだろう?」
「うん」
「これを持って行き給え。何かあってもすぐに駆け付けるさ。あの時とは違うのだから」
「そう…だね」
写真を受け取った敦君は
「この人は」
「マフィアだよ。最も他に呼び方がないからそう呼んでるだけだけどね」
「港を縄張りにする凶悪な犯罪組織。奴らはポートマフィアと呼ばれている。この街の黒社会で最も危険な連中だ。中でもその写真の男はこの探偵社のメンバーでも手に負えない危険な奴だ」
そう言っている国木田さんだけれどただ1つ間違っているとすれば芥川君はお兄ちゃんの部下だ。お兄ちゃん信者でもある。お兄ちゃんに攻撃を仕掛けてくることは難しいだろう。それが森さんの命令であってもだ。まあ、中也君は別としたって
「何故危険なんですか?」
「彼はね。お兄ちゃんやと織田さんたちと同じく“異能力者”だからですよ。しかも、殺戮に特化している頗る残忍な異能力で軍警でも手に負えない。指名手配犯とまでなっている男ですよ」
「俺でもヤツと戦うのはもうごめんだ」
「この男の名は?」
「芥川龍之介ですよ」
谷崎君兄妹と敦君と女御人と一緒に外を歩いていると
「着きました。此処です」
そう連れて来られたのは人目なんて全くない路地裏で
「なんか、気味の悪い所ですね」
「うーん。可笑しいなぁ。本当に此処なんですか?」
後ろを振り向くと
「えーとー」
「樋口です」
嫌な予感的中。この女の人ポートマフィアの人間だ
「樋口さん。密輸業者と言うのは臆病な連中です。だから必ず逃げ道を用意します」
「気を付けてね」
「茉白ちゃん?」
「嵌められてる可能性が高いから」
ポートマフィアというのに気づいているのはあたしだけかもしれない
「此処袋小路ですよね。捕り方がそっちから来たら逃げ場がない」
「その通りです。失礼とは存じますが嵌めさせていただきました」
そう言って降ろしていた髪の毛を1つにくくった女性。しかも、サングラス迄かけて
「私の目的は貴方方です」
携帯を出した彼女が電話をした相手が最悪だった
「芥川先輩」
「「芥川!?」」
「予定通り捕らえました」
「やはりね」
「此奴!」
「ポートマフィア!」
銃をあたし達に放ち始めると同時にお兄ちゃんから貰ったブザーを鳴らすと
ナオミちゃんが背中から撃たれてしまい
「ナオミ…」
「にいぃ…さま‥だい‥じょう…ぶ?」
そう言って谷崎君の方に倒れ込んでしまったのだ
「ナオミ…ナオミ!」
慌て布為雄太様子で話している敦君と谷崎君
「敦君。止血帯ある?」
なのに、あたしの声は届いていない様で
「貴方が戦闘要員出ない事は調査済みです。そして、そこの女性も」
「誰から聞いたの?お得意の“芥川先輩”?」
「茉白ちゃん!?」
「舐めた口を!」
あたしに向かって銃を放った瞬間自分の影が銃弾から身を守る行動に出たのだ
「何!?芥川先輩はこんな事言っていなかった!」
芥川君信者…か。昔の芥川君見てるみたいだけれどね。お兄ちゃん信者の芥川君
その直後再び谷崎君の方に銃を向けた彼女は
「健気な姫君の後を追っていただきましょうか」
「ああ?チンピラごときが…」
谷崎君も異能力者だとは思っていたけれど本当に異能力者だったとは
「よくも、ナオミを傷つけたね!異能力【細雪】」
「雪?」
「ん?この季節に雪?」
「敦君、茉白ちゃんも奥に下がっているんだ」
「え?」
「此奴は僕が…殺す!」