6話
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「何故茉白が疲れる」
「過去の人間を思って話す。自分の然も亡くなってしまっている人の事を話すと言うのは思いのほか体力も精神面も削られるものだよ」
下に降りると、咖哩のいい匂いが漂っていて
「あ、咖哩の香り…」
「相変わらず」
「夜は咖哩ね」
「そうかい」
「お前はいつ帰るつもりだ」
「明日か、明後日当たりにでも」
「大雑把だな」
下にある
あたしとお兄ちゃん、そして国木田さんはカウンターへ。谷崎君たちはテーブル席へ座ってもらい
「す・す…すんませんでした!」
そう両手をテーブルに付け頭を下げている谷崎君
「茉白ちゃんも」
「構いませんよ。最初から知って居ましたし」
「「最初から?」」
そう疑問に思っていたのは谷崎君と敦君で
「えぇ。最初から。寧ろ探偵社で爆発なんて起きでもしたら今頃はこのうずまきで美味しい紅茶を飲むことさえ出来ていないですしね」
「そうだねぇ」
「試験のためとはいえ随分と失礼なことを。僕の名前は谷崎潤一郎。探偵社では助手の様な仕事をしています」
なんて言って居る中
「国木田さん」
「何だ」
「何だ。ではありません。その様な事を人にしてはいいものでは無いでしょう?」
パシャリと写真に収めると
「また写真?」
「もし、万が一何かが起きて訴えでも起こされたら、お兄ちゃんの妹であるあたしがこれを証拠としてばらまこうかと。メディア全般にばらまかれたら大変ですねぇ?パワハラ上司の国木田さん?」
「随分と棘があるように思えるのですが」
「国木田さんタイプが1番嫌いですから」
「「!!」」
「相変わらず、好きと嫌いがはっきりしているね」
「当然」
「そんでこっちが…」
「妹のナオミですわ!」
そう言って谷崎君に抱き着いたナオミちゃん
「きょ…兄妹ですかその割には、髪や顔がそんなに似てないような…」
「あら…お疑い?勿論血の繋がった実の兄妹ですわ」
兄妹でイチャイチャし始めた谷崎兄妹を放って紅茶を飲み始めたあたし
「あ、おいしい。マスター茶葉替えました?」
「えぇ。善い紅茶の茶葉を入手しまして」
成程ー
「あたし、この紅茶好きです」
「其れはようございました」
「茉白が気に入るなんて珍しいね」
「そうだね」