6話
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ナオミちゃんのロープとかをほどくと
「あーーん。お兄様ああ」
思いっきりタックルしたナオミちゃんに苦しそうな声を出した谷崎君
「大丈夫でしたか?悪いお兄様もすっごく素敵でしたわ」
あ、何?そういう趣味でもあるの?と言うよりも本当に兄妹?ってつくづく思う
「縛られて、脅されて、ワタクシもうたまりませんでしたぁ」
「それはよかったですねえ…」
「家に帰ったら続きをしてくださいませね」
流石ヘンタイ兄妹…
「バイトさんもグルって事ですか」
「小僧。恨むなら太宰を恨め。さもなくば仕事斡旋人を間違えた己を恨め」
「って事はこれって」
「お兄ちゃんが言っていたでしょう?一寸した試験があるって」
「つまり入社試験?」
「その通りだ」
「試験の方は滞りなく終了しました。社長」
「うむ」
「社長?」
国木田さんとお兄ちゃんの目線の先に出て来た和服姿のおじ様
「其処の太宰めが“有能なる若者がいる”と言うゆえその魂の真がん試させてもらった」
武装探偵社社長福沢諭吉
異能力【人上人不造】
「いやねぇキミを社員に推薦したのだけれど如何せんキミは区の災害指定猛獣だ・保護すべきか否か社内で揉めてね」
「だが、太宰が言ったのだ」
お兄ちゃんが社長に何かを掛け合っていたのは知って居るけれど
「それで社長。どのような判断を?」
「太宰に一任する」
「お任せください」
「ちょっ一寸待ってください太宰さん。それじゃ、僕に紹介する仕事って」
「合格。だそうですよ」
「武装探偵社へようこそ中島敦君」
「おめでとうございまーす!」
「お役に立ててよかったです」
「でも、まぁキミが断るなら無理強いは出来ない。しかしそうなると私はキミの今後が心配でならない」
「先ずは社員寮を引き払わなくてはならないですし。敦君のようにコレ!と言った特技もなく、然も友達も知り合いもいない者が仕事を探すのはさぞかし大変でしょうし」
「それにキミはお尋ね者の虎だからなぁ」
「ああーーっ」
「其れが知られれば、どんな仕事もよくてクビ悪ければ(軍警に)捕まって射殺だろうなあ」
「射殺!?」
「この探偵社なら話は別だけど」
ニヤリと笑ったお兄ちゃんは最初からこうなると予想していたのだろう
「そ、それってつまり」
「よろしくお願いしますわ。敦さん」
「よろしくお願いしますね。敦君」
「規則は守れよ。小僧」
「じゃ、そういう事で」