6話
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「まぁ、一寸した試験はあるかも」
「えっ!試験」
あ、此れは勉強が嫌いな
「敦君。字書ける?」
「一応読み書き位は…」
「なら大丈夫だよ」
そう言ったお兄ちゃんはきっとこれは他の探偵社の人が来るのを待って居るんだろうなって言う考えがすぐに分かって
「そう言えば、茉白ちゃんは一発で気に入られたって」
「あぁ。そこの社員さんに気に入られたんだよ」
「そうですね。昔大事な人を無くしかけた時にその方に出会いましたから。“きっとすぐに会うことになる”そう言ってくれたのはその人ですし」
「はい!?」
でなければきっと、あたしはきっと探偵社に入るなんて考えはなかっただろうけど
「キミなら大丈夫だ。私が保証する」
あ…そう思ったのも束の間。その台詞はあたしが織田さんによく言われていた台詞と同じだ
“茉白なら大丈夫だ。太宰の妹で俺達の妹でもあるだろ。俺が保証する”
足が止まったあたしに
「茉白?」
「お兄ちゃんはずるいね。あの人の言葉をそうやって思いださせるんだから」
「おや」
織田さんが生きてくれているとはいえ、あの時の恐怖が蘇らないわけでもない
「助かります」
「あっはっはは。感謝し給え。私に任せておけば万事大丈夫。なぜなら、私は太宰。社の信頼と民草の崇拝を一身に浴する男なのだから」
良くもまぁ…前から来ている国木田さんの存在に気づいているくせに気づいていないふりをして話しているお兄ちゃんも凄いと思うけど
「こんな所におったかこの唐変木!と茉白は今日来る予定だったか?」
「本当はもうしばらく先でしたけど、一昨日の国木田さんの連絡を受けて戻ってきました」
「そうか」
そう言ってお兄ちゃんの方に向かって行ったのも束の間
「この包帯無駄遣い装置がああああ!」
「ぐわあああー」
「お兄ちゃん、態とらしい…」
「国木田君。今の呼び名、中々やるじゃないかあ」
「誰が社の信頼を一身に浴する男…だ!お前が浴びてるのは、文句と呪いと苦情の電話だ!」
「其れだけでは無いでしょう?」
そう言ったあたしに
「何?」
「ちゃんと、お兄ちゃんを評価してくださっている方は降りますし
探偵社で、あの乱歩さんと張り合える頭脳は誰がお持ちかお分かりにならないのですか」
「何が言いたい」
「すぐに分かりますよ。どうせ、今日行った所で、与謝野せんせいもお休みですし、賢治君もお休みでしょう?其れに、乱歩さんは別の現場の依頼」
「まぁ、この試験も乱歩さんの提案だしね」
そう言ったお兄ちゃんに驚きを隠せない国木田さんは
「どういう」