6話
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「残りの2人は当てなくても平気だよ。茉白も当てて欲しくてその2人を入れているわけではないし。敦君がまだ会っていない人物って言うのもあるからね」
「そうなんですね」
「まぁ、その内の1人はあたしのもう1人の兄ですが…」
「え?」
忘れてください。そう言うと
「全く…異能力者って連中は皆心がどこかいびつだ」
「太宰さん」
「ん?」
「武装探偵社のいわゆる探偵の方たちは、やっぱり皆さん異能力者…なんですよね?」
「そう。警察でも歯が立たない敵を倒す武装集団だ」
「やっぱり僕は探偵社には入れません」
そう言った敦君
「何で?」
「え?」
「何では入れないと決めつけてしまうのですか?」
「キミも立派な異能力者じゃないか」
「確かに虎に変身するのは異能力ですが僕はその異能を全く制御できません。ただ無自覚に変身してしまうだけで、自分の意思で虎になることは出来ないんです」
あ…お兄ちゃんは社長の異能力で敦君の異能を制御できたらって考えてるのかな
「だから僕が入っても何の役にも立てないと思います」
ドラム缶から立ち上がった敦君は
「ありがたいお話ですが、すいません」
そう謝って来たのだ
「敦君はこれからどうするおつもりなんですか?」
「なんとか僕に出来る仕事を探してみようと思います」
敦君に出来る仕事?
「そう簡単に見つかるとは思えませんが…」
「キミが出来そうな仕事に心当たりがある。善ければ斡旋してあげられるが…」
「本当ですか!」
「善かったですね?」
「はい。よろしくお願いします!」
「では、行こうか」
そう立ち上がったお兄ちゃんと一緒に歩いて、いつもの道を歩きながら探偵社へ向かっている最中だった
「これから向かうのは、その仕事を紹介してくれる保証人さんの所だよ」
見慣れた道に歩きなれた道だ。此れから向かうのが探偵社だとあたしには分かってはいるけど
「必ずキミのことを気に入ると思う。茉白は一発で気に入られた。そして今の保護者代わりでもある」
「へ!?」
「その仕事って」
「着いてからのお楽しみ」
なんて言っているお兄ちゃん
きっと探偵社では敦君の入社試験の準備がそろそろ出来上がっているのだろう