6話
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「なら、誰もいない探偵社で横になって来るかい?」
「それもいやぁ…」
半分寝てしまっているあたしにおっそろしい事を平気で言うお兄ちゃんに拒絶反応を示して
「なら織田作の所で休んでおいで。茉白が織田作の方へ来ても文句も言わないで一緒にいてくれるよ」
寝ぼけたまま織田さんの所に一句と、直ぐに目を閉じたあたしに
「茉白ちゃんって、随分と織田さんには懐いていますよね」
「まぁ、其れなりの付き合いは在るからな」
「そうなんですか?」
「あぁ」
「そうだねぇ。もう織田作と出逢って6年はたつ。茉白も其れだけの時間を過ごしてるからね
なんなら、今いるこの探偵社の中で誰よりも早く茉白がこうなったのは織田作だよ」
「何!?」
「そうなんですか!?」
大きな声を出した2人に驚いて目を開けると
「もう少し静かにしろ。茉白が起きる」
「というよりも起こされちゃったんじゃない」
織田さんの膝に頭を乗せて本気で寝る体制をとると
「本気で寝られると私も困るのだけど」
「?」
「何が困るというのだ」
「こんな風になったらテコでも動かないのだよ。然も相手は織田作だ。余計に離れるはずがない。やらかしてくれるねぇ茉白も」
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「茉白」
「んー?」
織田さんの声で起きたあたしはすでに探偵社員寮についていることを理解して
「おふとんがある」
「そりゃ、帰って来たからね風邪をひいてはいけないから布団に戻って寝た方がいい。明日は織田作も探偵社に来るから」
「はぁい」
仕方がなく織田さんの背中から降りたあたしは一直線に布団に潜り込んで
「本当にアイツはお前の妹なのかと疑う時があるが」
「私もそうなのだよ。だけど、私たちがあの組織に入った時
「おにーちゃん?」
「なぁんでもないよ」
「今日も、もう遅いんだ。茉白は寝た方がいい。寝る子は育つぞ」
寝る子は育つ。そう言われてしまえばあたしも寝るほかなくて
「おやすみなさい」
「あぁ」
「おやすみ。ゆっくり休むのだよ」
電気を消してくれたお兄ちゃんたちは襖も閉めてくれてきっと襖の向こうでは2人でお酒でも飲んでいるのだろう