3話
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トボトボと織田さんが行ってしまった方を歩いて行くと傘をさして長靴を履いている男の子に出くわしている所だった
「ちゃんと前を見て歩かなきゃダメじゃないか!せっかく社長に貰った名探偵道具が…」
道路に散らばっている道具を見れば
「あんたは警察か?」
「警察ぅ?あんな無能な連中と一緒にされちゃ困るよ!僕は名探偵!」
「探偵?」
「んっ」
そう言った男の子は立ち上がって
「探偵じゃない!
其れはまたすごい自信だ
「僕こそは世界最高の名探偵江戸川乱…」
「すまなかった」
そう歩きだした織田さんは
「愚か者だねぇ君。この名探偵と対話できる機会を逃すなんてさ。僕の異能力を見ればそんな無碍な態度は取れなくなるよ」
そう眼鏡をかけた男の子は
「疑うなら見せてあげよう。僕の後ろにいる彼女もね」
「彼女?」
そうみてくれた織田さんは驚いていて
「茉白。戻るんだ」
「いやっこれ以上…っ」
「キミ、悪いことは言わない。目的地に行くのはやめた方がいい
考え直すべきだ。現にそこの子も君を引き留めに来ているみたいだし」
!!
「行ったらキミ、死ぬよ」
「あぁ。分かって居る」
「分かって居るなら!お願い…あたしを置いて行かないで…」
「駄目だ。お前はまだ13だ。これからがある」
「これからなんて、どうでもいいのっあたしは、織田さんに生きていて欲しい。お兄ちゃんだけじゃダメなの…」
洋服を掴んでいたあたしの手を優しく解いた織田さんは
「元気でな」
!!
それだけ言うと再び歩いて行ってしまった
「キミも変な男を好きになって仕舞ったようだね」
「え?」
「まぁ、もうしばらくしたらキミは僕に会うことになるから何も言わないよ」
あたしがこの男の子に会う?
「それに言っておくけど。僕
「はい!?」
見えない。っていうか年下だと思ってたあたしを許してください…
ポートマフィアの本部でお兄ちゃんの執務室に入ると帰ってきた様子はあるものの部屋にはいない所を見ると既に出て行ってしまった後なのかもしれないと思っていた。
一方そのころお兄ちゃんはマフィア本部を歩いていた。其れも物凄い恐ろしい殺気を纏いながら
ただ1人全面ガラス張りの昇降機に乗り込み最上階を目指していた
首領の部屋の前には大柄の黒服の男が無言で太宰の進路を阻んだ
「おいおい茉白1人かよ」
「中也君。お兄ちゃん知らない?」
「アイツならさっき昇降機に乗って行くのが見えたけどな」
昇降機に乗って行く場所なんて限られてる、首領の所に行ったんだ。
そう思って昇降機に乗り込み、首領の部屋に迄行けば
「退け」
その言葉と同時に後ろに下がった黒服の男の人
お兄ちゃんは何事もなかったかのように執務室に入って行ってしまった。
中での会話なんて聞きとれるはずがない
諦めて下におり本部ではなく外に出て山岳の方へ向かって歩きだすと
「どちらへ行かれますか」
「何処でもいいでしょう?首領のお気に入りの貴方方に話せばどうなるか分からないあたしじゃないもの」
「え?」
「きっと、お良いちゃんの部下でも今のあたしをこうやって止めに入るのでしょうね。
でも、あたしを自由にさせてくれる人は何処にもいない」
顔を見合わせて何を言っているのか分からないと言った顔をしている黒服の人たち
一方お兄ちゃんは
「おや、太宰君。執務室に君の方から来るとは珍しいな」
「茉白がいない。まだ帰って来ていないのか」
「途中で降ろしたきり帰って来ていないよ」
「首領。私が何のために此処に来たかご存じなのでは?」
「勿論だよ。緊急の要件だね」
「そうです」
「いいよ。許可しよう。俊英たる太宰君の考えだ。間違って居ようがない。君は何時だって私とポートマフィアに絶大な貢献をしてきた。今日もそうであることを願うよ」
「では、織田作を救援するため幹部級異能者の正体を編成し、ミミック本郡へ奇襲を開ける許可を頂けますね」
「いい切込みだ。時として自分の本音を先に開示することは最大の交渉力となり得る。いいよ。許可しよう。だが理由を教えて貰えるかな」
「茉白が居ないなら堂々と言える。今織田作はミミック本拠地で、単身による威力偵察を行っています。緊急対応として近隣にいたマフィア構成員を援護に向かわせましたが、とても戦力が足りません。このままでは貴重な異能力者である織田作が死にます」
「だが、彼は最下級構成員だ。勿論彼も大切な仲間だよ。しかし、幹部級を最前線にさらしてまで救出する必要があるのかね」
「あります。あるに決まって居る」
「太宰君。君の思考は理解できる。だが織田君は恐らく誰かの救援など望んではいないだろう其れについてはどう思うね?」
「でしょうね。でも茉白にも関わることなら話は別だ」