3話
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「爆発のあった廃墟に
「あれが通じるのは恐らく茉白さんを抜いた我々だけですよ」
「ひどいっ」
「本当の事です。此処で呑めることはもう2度とないと思っていました。私はツイてる。そして友人2人と妹にもそのツキをお裾分けしたい」
「
「潜入捜査官?安吾君が?」
「そうだよ?茉白。」
「…流石ですね」
「安吾、キミはポートマフィアに入る前から別の顔があった其れは国の秘密機関」
「嘘だよね…」
「茉白?」
「あたしに勉強を見てくれていたのも、教えてくれていたのも、別の顔の人間…?」
「そうだよ。茉白の勉強を見ていたのはそれくらいの年になれば引き抜こうと考えていたからだ」
!!
「
「そうです」
「国内の異能力者を統括する秘密組織と言えどポートマフィアと全面戦争となればただでは済まない。そもそも特務課の任務は異能力者の管理だ。殲滅じゃない」
「だからポートマフィア内にエージェントを潜入させあたし達ポートマフィアの動向を監視させていたの?」
「あぁ。其処にミミックの話が持ち上がった。日本上陸を計画していた異能犯罪組織は、特務課からしても頭の痛い存在だ。それでキミにミミックの同行を探らせることにした」
!?じゃあ、ずっといなかったのは
「ポートマフィアの間諜としてミミックに行っていたから」
「そう。そして、勿論いざという時は黒い特殊部隊。特務課の実行部隊が救助に入ることになっていたのだろうけど」
「発給の国家公務員としては全く割に合わない仕事でしたよ」
「つまり安吾は二重間諜ではなく、三重間諜だった…と言う訳か」
「そうだね」
そう言ったお兄ちゃんは頷いた後
「私が調べた限りでは真相はこんな所だ。辛気臭い話は終わりにして一杯やろうじゃないか」
暫くの沈黙の後
「それで、此処に来たのは我々の変わらぬ友情を確かめるためですか」
「まさか。ミミックの情報を貰うためだよ。分かって居ただろう?」
「特務課の監視班がジイドと織田作さんが会敵したと情報を送ってきました」
「え?」
「茉白さんには話していなかったのですか」
「初耳」
「すまないね。茉白にはこの事は黙っておこうと決めたのは私だ」
何で…
「でなければ、まだ異能力がはっきりしていない茉白にとっては不利な事だろう?それに私がいない間に異能力が発現して、制御出来なくなって困るのは茉白茉白だ
特に茉白は織田作の事になれば確実に制御不能になってしまうからね」
「ジイドの異能力を見ましたか?」
「見た」
「特務課もあの異能力には手の出しようがありません。奴の上に特大の爆弾を落とすしか手はありませんが、ジイドは神出鬼没で居場所を悟らせません。
上はこの一件をマフィアに投げる腹積もりの様です。2組織を潰し合わせ生き残った方を管理すれば特務課には一切の犠牲は出ない」